みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
経営相談室でご相談をお受けしていると、
事業の全体像がおぼろげで、
提供する商品・サービス内容に一貫性がないように感じることがあります。
けっして事業イメージを持っていないということではなく、
頭の中のイメージをうまく整理できていなかったり、
言語化できていないことが原因のように感じます。
そんな時には、事業コンセプトを明確にすることをお勧めしています。
事業コンセプトとは、
「誰に」「何を」「どのように」を盛り込み、
事業の全体像を端的に表したものです。
事業プレゼンや事業計画書などの最初のページに記載する項目で
良い事業コンセプトになると、事業の全体像や世界観がイメージできるので
よりビジネスプランの理解が深まります。
ここでポイントになるのは、「何を」の部分です。
商品・サービスの概略を記載される方が多いのですが、
あくまでも、商品・サービスは手段であって、
それらを通じて、どのような価値を提供したいかを考えることが重要です。
価値は、顧客が求めている本質的なニーズに応えることで生まれます。
たとえば、外食をする時、単に空腹が満たされればいいのか、
家族と幸せな時間を過ごしたいのか、
それとも、自宅ではできない格別な食事を求めているのか。
顧客が求めている本質的な欲求を考えると
本当に必要なサービスの内容や幅が変わってきます。
このように、顧客への提供価値を考えていくと
コンセプトが明確になり、提供すべき商材との一貫性が見えてくるのです。
事業コンセプトの作成をお手伝いするときは
頭の中にある事業イメージを表すキーワードを
とにかくたくさん出していただきます。
最初のステップは、「質より量」なので、
「違うかな」と思っても、とにかくアウトプットすることが大切です。
そのキーワードの中から、事業の魅力を端的に表現している
キーワードを中心に、事業の全体像を表現していくと
ふとした瞬間に、「この事業のコンセプトはこれだ!」と
すっきりと腑に落ちる事業コンセプトができるのです。
事業者の頭の中にある事業のイメージや世界観を、
第三者と共有することができれば良い事業コンセプトの完成です。
なぜか、ビジネスプランに一貫性が無い、まとまりがないときは
改めて事業コンセプトが明確になっているかをご確認ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。
▼岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィール
(2018年11月7日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ