第21回 クラウドファンディング 2015年春に「投資型」解禁へ|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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クラウドファンディング 2015年春に「投資型」解禁へ

  • クラウドファンディングとは
  • 3つのリターンとは
  • 新たな資金調達手段として

クラウドファンディングとは

みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

クラウドファンディング 来春に「投資型」解禁へ

先日の新聞で
クラウドファンディング 来春に「投資型」解禁へ
との記事がありました。

このクラウドファンディングとは、クラウド(群集)とファンディング(資金調達)を合わせた造語で、新規事業の資金をインターネットサイト上で、不特定多数の人から資金を調達する仕組みのことです。

もう少し具体的に説明すると、アイデアはあるけどお金がない人がクラウドファンディングサイトに投稿して、それを見たサポーターとなる方が共感するプロジェクトに資金を提供します。調達した金額の何%かがサイト運営者の収益となります。

海外ではよく利用されており、全世界の年間資金調達額は数千億円とも言われていますが、日本の調達規模はまだまだ小さく、これからの成長が期待されています。

3つのリターンとは

では資金を提供した人のリターンはというと

  1. 購入型→金銭以外の何からの権利や物品を購入
    例:製品開発に資金を調達して、完成した製品を提供など
  2. 寄付型→リターンなし
  3. 投資型→金銭によるリターン

の3つのタイプがあります。

実はこの中でよく利用されているのが、寄付型と購入型で、投資型は法規制の影響もありほとんど利用されていないのが現状です。

新たな資金調達手段として

そんな中で冒頭の「投資型」解禁へ、の流れがあります。

今までのクラウドファンディングは、どちらかというと社会・地域貢献的な活動やアーチストや芸術家などの応援的なプロジェクトが多く見られましたが、「投資型」解禁をきっかけに、更なる成長が期待できそうです。

但し、クラウドファンディングにも様々な課題があります。

例えば、不特定多数の人に事業内容を発信することになるので、アイデアを盗まれたり、更には詐欺的な投稿なども問題になっています。

このように現時点では課題もありますので、事前にメリットやデメリットを把握した上で新たな資金調達手段として活用を検討してください。

とはいえ、起業することは様々なリスクを伴いますので、しっかりと実現性のある事業計画書を作成してください。経営相談室では、起業に向けた事業計画書作成のお手伝いも行っていますので、気軽にご相談ください。
→ 大阪信用保証協会共催プログラム~融資が必要な人のための事業計画作成講座~

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。

▼岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィール

(2014年10月1日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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