みなさん、こんにちは。経営相談室の東です。
梅雨入りが遅かったからなのか、いつもよりも暑さが和らいでいるように感じられますね。
冷夏ではないかという声も聞かれますが、どんな夏になるのか気になるところです。
話は変わって、経営相談をお受けしてますと、最たる悩みは、「人材」に関する問題です。
人材が確保できれば、もっと積極的に事業展開していけるにも関わらず、有料での求人活動を行っても人がこないと頭を抱える経営者の方が多くいらっしゃいます。
労働政策研究・研修機構の「中小企業の採用と定着(2017年)」という調査で、「中小企業が抱える経営課題」として
1位:必要な人材の不足 56.4%
2位:従業員の育成、能力開発 50.0%
3位:人手不足 32.0%
と実に上位3つが人に関する悩みとなっており、特に必要とする求める人材の確保ができていないことがわかります。
このような事態を打開するために、中小企業庁が人材確保を行うには、5つのステップに従って、人材戦略を検討すべしとして「人材確保支援ツール」を提供しています。
□人材確保支援ツール
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/management/2019/download/190322management08_1.pdf
このツールの背景にある5つのステップとは下記のとおりです。
STEP1:戦略の優先順位づけ
STEP2:戦術・業務の見直し
STEP3:求人像・条件及び人材活用方針の明確化
STEP4:求人・採用・発見・育成
STEP5:採用後及び育成後フォローアップ
「人」ありきではなく、これらのステップを踏んでいくことによって、戦略実行のために必要な人材を特定するという流れになっています。
この支援ツールの事例集がありますので、どのような内容を記載するか参考にしてください。
□人材確保支援ツール 事例集
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/management/2019/download/190322management10_2.pdf
「戦略は組織に従う」という言葉がありますが、まずは達成したい経営ビジョン(=ありたい姿)があり、その実現のための戦略(=経営ビジョン実現の道筋)を明らかにし、その戦略を実行していくために組織は存在します。
その組織を構成しているのが、まさに「人材」。
ビジョン実現のための組織体制を踏まえ、どんな資質・能力を持った人材が必要なのか、求める人物像を明らかにしましょう。
経営ビジョンから求める人物像への落とし込みをする際に、ご自身で考えることも大切ですが、経営相談室で頭の中にあることを引き出すお手伝いをしています。
経営ビジョンが具体的になっていなくても大丈夫。
まずは、お気軽にご相談ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 東 が担当しました。
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(2019年7月17日公開)
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