第11回 書くことの効用。実行できる経営者に|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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書くことの効用。実行できる経営者に

  • 認識している問題点を書き出しているか。
  • 書き出してみることで、客観的に複数のことを眺めることができます。
  • 優先順位をつけ、行動計画に落とし込む。

こんにちは。

大阪産業創造館 経営相談室(あきない・えーど) スタッフコンサルタントの東です。

初投稿となる今回は、日々のご相談で強く感じることを書いてみたいと思います。

書くことの効用。実行できる経営者に

認識している問題点を書き出しているか

先日、ある経営者の方から「わが社は問題点がたくさんある。問題点は認識しているけど、やることが多すぎて何から手を付けたらいいのかわからない」というご相談を受けました。

その認識している問題点を書き出しているかと確認すると「していない」という回答が返ってきました。

この方のみならず、問題があることは認識しているものの、つい日常業務に追われて、

  • どんな問題が発生しているのか
  • その問題を生み出している要因は何か
  • その要因を解決するために何をしなければならないのか

まで落とし込みきれていない方が多いのも事実です。

まず「書き出してみる」こと。

そのときにお勧めするのがまず「書き出してみる」こと。

方法としてはシンプルなのですが、当たり前すぎて案外やっていないものなのです。

頭の中だけで2つ以上のことを同時に考えることはできませんが、紙に書き出してみることで、客観的に複数のことを眺めることができます。

優先順位をつける

さらには、時間や労力、資金などの制約条件から、一足飛びにすべての問題を解決することはできませんので、優先順位をつける必要があります。

書くことに加えて、制約条件となっている時間、労力、資金などについて、取り組みやすさを判断の基準として優先順位をつけると、大局的に何からどう取り組んでいけばいいのかが明確になってきます。

行動計画に落とし込む

さらに、それを時間軸に並べて「行動計画」に落とし込むと、実行精度が高まります。

実際に、ご相談者に書き出した内容を実行するため「いつまでに」「何に取り組むか」を具体的に計画へと落とし込んでいただき、年度末に進捗状況を確認したところ、すべてが計画通りとはいかないまでも、優先順位の高いものから課題解決が図れていることが多々あります。

当たり前だからこそ当たり前にやる、目の前のことを見つめ直すためにも、まずは「書き出す」ことからはじめてみてください。

ただ、いざ自分の頭の中にあるのを引っ張り出すとなると、なかなか難しいもの。

そんなときは経営相談室の面談をご利用いただけたら、一緒に問題点の抽出や課題の整理などもお手伝いをさせていただきますので、いつでもご相談くださいね。

経営相談室 スタッフコンサルタント 東が担当しました。

▼東 純子(アズマ ジュンコ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子(アズマ ジュンコ)のプロフィール

(2014年7月23日公開)

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