みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
さて、経営相談というと「資金が・・・」「売上げが・・・」などと
少し後ろ向きなイメージもあるかもしれませんが、中には前向きな相談もあります。
先日、2代目社長となった若い経営者の方が相談に来られましたが
決算書を拝見すると、ほぼ文句のつけようのないすばらしい業績でした。
但し、既存事業は順調であるものの、特定の取引先との良好な
関係によるもので、今後について漠然とした危機感があるとのことでした。
売上不振で苦労している企業にとっては、羨ましい悩みですが、
経営者として、とても素晴らしい感覚をお持ちだと感じました。
現在の事業が順調でも、経営環境の変化によっては
急激に業績が悪化することもあります。
そのリスクを回避するために、収益の柱を複数確保することは
中小企業にとって、共通の課題といえます。
業績が悪化してから対策を考えていては後手に回るので、
順調なときにこそ、先手を打つことが重要です。
但し、収益の柱を複数持つために、既存事業で得た資金を
関連のない異業種へ参入することはリスクが高すぎます。
更に、新たに顧客と商品(サービス)を開発するのは、
時間もお金もかかり成功の確率も低下しますので、
可能な限り既存事業の資源を活用して相乗効果を追求します。
そのために、まずは現在取り扱っている商品(サービス)を
新たな顧客に販売できないか、もしくは既存の顧客に対して、
新たな商品(サービス)を提供できないかを考えていただきます。
とはいえ、新たな収益の柱を構築することは容易でありません。
様々な課題が発生するたびに対策を検討するには
時間に加えて専門性や資金が必要となります。
そこで、更なる成長を目指す中小企業の支援策として
「大阪トップランナー育成事業」の募集がはじまっています。
→大阪トップランナー育成事業について
特長として、ライフ(健康・医療・介護など)・グリーン(環境・エネルギーなど)分野で、
市場性や新規性が高いプロジェクトを大阪市が認定します。
認定されたプロジェクトには、コーディネータが
担当につき、それぞれの課題や状況に応じて、
オーダーメイド型の継続的サポートを実施します。
新たな収益の柱を構築したい企業にとっては
心強いサポートなので、応募要項を確認の上でご活用ください。
経営相談室でも、応募に向けた計画書作成を
支援しておりますので、気軽にお声掛けください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。
▼岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィール
(2015年5月20日公開)
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