第549回 自分の中にある経営資源を把握していますか?|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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自分の中にある経営資源を把握していますか?

  • 創業動機は人それぞれ
  • ビジネスの土台になるもの
  • 自分の中にある経営資源に気づく

創業動機は人それぞれ

経営相談室の東です。
気が付けば8月ももう終わり。
とはいえ、厳しい暑さが続いていて、例年以上にエアコンをつける時間帯が長いので、電気代の明細を見るのが怖いです。

自分を客観視して経営資源を把握しよう

自分を客観視して経営資源を把握しよう

そのように日中は暑い中でも経営相談にお越しいただく人数は通常通りで、これから創業しようという方の相談も変わらず多いです。
お話を伺っていると、これまでの経験を生かして独立するという方や、自分が困ったことを解決するために事業を立ち上げたいと思った方、そして最近では生成AIにどんなビジネスが儲かるのかを聞いてこの事業で創業を考えているとおっしゃる方も徐々に増えているように思います。

ビジネスの土台になるもの

創業を思い立つ動機はそれぞれですが、自分の想いだけでは事業として成り立ちません。自分の商品・サービスを購入してくれる「顧客」がいてこそ成り立ちます。
一方、事業者は予算が、消費者は可処分所得があります。その制約下で顧客が自分の提供しようとする商品・サービスに対して、どんな価値を感じて購入してくれるのかが明確になっているでしょうか?
また、数ある競合の中から自身の商品・サービスを選んでもらうためには、あえて買ってみようと思わせる理由も伝えることが重要です。
比較購買が日常になってきている今、想定している顧客に自身が提供する商品・サービスを購入したいと思わせるには、顧客にとって有益かのみならず、事業の土台となる経営資源を揃え、顧客の納得感を得られる事業内容になっているかを検討することが必要です。

自分中にある経営資源に気づく

経営資源は、一般的に「ヒト・モノ・カネ」といわれますが、創業時の最大の経営資源はヒトである自分自身です。
これまで自分がどのような知識やノウハウを蓄積してきたか、どんな人脈を有しているかが事業の土台を作るうえで実現可能性の裏付けになります。ご相談に乗っていると、ご自身ができることを言語化して整理している方は案外少ないです。できれば、これまでのご自身が培ってきたことを洗い出してみましょう。

ただ、自分自身のことはなかなか客観的に見ることは難しいですし、生成AIがあなたのことをどこまで理解して壁打ちしてくれるか、現時点ではまだまだ未知数だと思います。
そんな方にお勧めなのが「創業チャレンジゼミ」。
初回では、自身の培ってきた棚卸から取り組み、自分のできることを言葉にし、第三者に伝えてフィードバックをする機会を設けます。
また、講座を通じて創業という同じ志を持った仲間とワークやディスカッションを通じて、ご自身のビジネスアイデアを練り上げていきます。
現在募集中なので、創業を考えている方はぜひ詳細をご覧ください。

経営相談室の東が担当しました。

▼東 純子(あずま じゅんこ)へのご相談(面談)

(2025年8月27日公開)

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