第132回 ビジネスプランの必要性|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ビジネスプランの必要性

  • 先のことはわからないけど・・・
  • 数値目標=ビジネスプランではない
  • あくまで「使う」ことを目的に

先のことはわからないけど・・・

みなさん、こんにちは。
春4月、なにか新しいことを始めたい気分になりますよね。

経営者としての意思を示そう

当館14階にある起業準備期間をサポートする「立志庵」も新たな入居者を迎えました。

この原稿を書いている今日、入居者向けの勉強会が開催され、「ビジネスプラン」についてお話しさせていただきました。

2階で経営相談の対応をしていると、業歴のある会社でもビジネスプランを作成していらっしゃらないことがよくあります。

「経営環境の変化が激しいのに予測すら難しい…」、確かにその通りなんですが、だからといって計画が不要とは思えません。

なぜなら、会社の目ざすべき方向性を明確にして、不確定要素の高い環境を踏まえたうえで、将来像の実現に向けて何をなすべきかを具体化し、「経営者の意思」を示すのがビジネスプランであるからです。

数値目標=ビジネスプランではない

また、プランは作っているという経営者の方でも、内容をお聞きすると売上高の数値を記載しているというケース。

ビジネスプランには、「いくら儲けてそのために何をすべきか」が盛り込まれていることが必要です。

売上だけ見ていても、支出する経費がいくらで、どのくらい利益が残るかまで把握していなければ、売上が上がっても赤字の垂れ流しになっていた、なんてことになりかねません。

また、達成したい目標数値は書かれているものの、その目標達成に向けて、「いつ」、「誰が」、「何に」取り組んでいくのか、その道筋まで落とし込まれていないことがよくあります。

目標となる利益を出すために、いつ何をすべきかという「行動」と結び付けてこそプランです。

 

あくまで「使う」ことを目的に

またビジネスプランはあくまでツールです。

作ることには一所懸命になったものの、そのあとは机の引き出しにしまったままになっているという話もよく聞きます。

ビジネスプランは「使って」ナンボです。

自分の目ざすべき姿とその実現に至る道筋が当初の予定どおり進んでいるのかどうか、定期的にチェックして、必要に応じ軌道修正していくことにより、限られた資源を有効に活用することができます。

ビジネスプランの作成及び活用の仕方について、産創館では業種や成長ステージなどに合わせ、さまざまなセミナーやワークショップを開催したり、個別相談を通じて具体化をご支援しています。

まずは、ご興味のあるサービスからご利用くださいね。

経営相談室 スタッフコンサルタント 東が担当しました。

▼東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィール

(2017年4月19日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)