第158回 言いたいことがちゃんと伝わっていますか?|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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言いたいことがちゃんと伝わっていますか?

  • PREP法をご紹介します
  • PREP法のメリット
  • PREP法を使用した文章と使用していない文章の比較

PREP法をご紹介します

営業やプレゼン、従業員・部下に指示を出すなど、ビジネスの場では様々な形でコミュニケーションが行われています。

説明に時間がかかってしまう、誤って理解されていた、そもそもちゃんと伝わっていない…等々、そんなご経験は皆さんお持ちではないでしょうか。

時系列に沿ってではなく、まずは結論から時系列に沿ってではなく、まずは結論から

言いたいことが簡単にしっかり伝わる方法があると便利ですよね。
コミュニケーションの際に活用できる手法の1つとして、PREP法をご紹介します。

PREP法とはビジネスシーンで活用される文章の構成法で、「結論(Point)⇒ 理由(Reason)⇒ 例(Example)⇒ 結論(Point)」の順に伝えるというものです。

PREP法のメリット

PREP法には以下のようなメリットがあります。

・説得力の向上
結論⇒理由⇒例の順番で伝えることで、結論が補強されて、イメージが伝わりやすくなるので、説得力が向上します

・構成が簡潔で明確なので相手に伝わりやすい
PREP法なら結論を伝えた上で内容を簡潔に再構成して伝えるため、聞いている側にとって非常に分かりやすくなります

よくやりがちな時系列に沿っての説明が聞き手にとって分かりにくいのは、ゴール(結論)が見えない状態で、整理をされていない内容を整理しつつ、記憶しつつ聞き続けないといけないからです。

・時間に応じた説明内容の調整が容易
PREP法は説明内容の量の調整が容易にできます。
説明時間が長ければ、理由と例を増やしたり詳細にしたりすれば良いですし、時間が短ければそれらを減らしたり簡潔にしたりすることで対応できます。

PREP法を使用した文章と使用していない文章の比較

実際にPREP法を使用した文章【A】とそうでない文章【B】を見比べてください。
構成に応じて細かい違いはありますが、文章の内容そのものは同じです。

【A】
経営上の問題が発生した場合は大阪産業創造館のあきない・えーどの活用をお勧めいたします。(Point)
なぜなら、スタッフコンサルタントに加えて百数十名を超える登録専門家がいるので、経営上の様々な課題に対応できるからです。(Reason)
具体的に対応可能な課題は、売上を上げたい、生産性を向上させたい、特許を取りたい、雇用契約書を作りたい、海外進出したい…など多岐に渡ります。(Example)
ですから、経営のことで何か困ったことがあれば、あきない・えーどに相談してみてください。(Point)

【B】
スタッフコンサルタントに加えて百数十名を超える登録専門家がいて、売上を上げたい、生産性を向上させたい、特許を取りたい、雇用契約書を作りたい、海外進出したい…などの多岐に渡る課題に対応可能ですので、経営のことで何か困ったことがあれば、大阪産業創造館のあきない・えーどの活用をお勧めいたします。

いかがでしょうか?
PREP法を使用している文章【A】は文章が要素に分解され、一文が短いのに対して、文章【B】は一文が長くなっています。

文章で書かれているものなら何度も読み返すことができますが、口頭で言われたものだったらどうでしょうか?
誰もがきちんと内容を把握できるでしょうか?

営業時、プレゼン時、Webサイトの文章を書くときなど、様々な場面で活用できるPREP法を、ぜひ活用してみてください。

ちなみに、この文章の構成もPREP法に則っていることはお気づきいただけますでしょうか?

経営相談室 スタッフコンサルタント 待谷 が担当しました。

(2017年10月25日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)