中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
9月6日、大阪産業創造館の14階にある創業準備オフィス「立志庵」卒業生の同窓会を開催しました。創業間もない人もいれば、10年近く頑張っている人もいます。
創業準備段階で事業計画を作りますが、残念ながら計画はあくまでも計画。計画=予定なので修正はつきもの。それも下方修正が圧倒的に多い。
大事なことは、売上・利益が計画通りにいかなくても、事業が続くこと、続けられることです。
事業を続けるためには、資金をショートさせないこと。利益が出ることと現金がたまることは全く別です。いくら利益が出ていても。支払いが先行し、回収が遅れると手持ち資金が枯渇することが多々あります。枯渇すると事業はそこで終焉。
したがって、利益が思うように上がらなければ、支払いを抑えるしかない。だからと言って仕入代金や外注費の支払いを遅らせるといっぺんに信用を失う。社長の給料を未払いにするくらいしか手はない。
だから創業融資を受ける際、経費は多目に計画して融資申請をする必要があるのです。
資金以外にも事業を続けるために重要となる要素はあります。社長の為人(ひととなり)ですかね。
先ほども言いましたように、計画は計画通りにいかない。計画通りに行かないと心がポキポキ折れる。へこむ。それでも顔を上げて前を向かなければなりません。
事業コンセプトを考える際に必ず、自分の棚卸をやります。「強み」は何か、「弱み」は? 今、市場にはどんな風が吹いているか?外部環境の「脅威」「機会」。SWOT分析です。
卒業生の皆さんも「へこみまくった」と仰っていました。それでも事業を継続してこられた。「弱み」を克服して強くなったのではない。「弱み」をあるがままに受け入れ、「しなやかさ」を身に着けた。皆さんのお話を聞いてそのように感じました。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森 が担当しました。
(2017年9月20日公開)
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