第92回 ビジネスモデル・キャンバスを活用しよう|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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ビジネスモデル・キャンバスを活用しよう

  • ビジネスモデル・キャンバスとは
  • ビジネスモデル・キャンバスの構造
  • ビジネスモデル・キャンバスのメリット

ビジネスモデル・キャンバスとは

みなさん、こんにちは。経営相談室の東です。

蒸し暑い梅雨の時期ではありますが、大好きな紫陽花を眺めるのが近頃のささやかな癒しです♪

ビジネスがストーリーで語れます

さて、早速ですが今回の本題。
みなさんは、いろんな考えや想いが頭の中を巡るものの、考えがまとまらないという時、どうしていますか?

そんな時は思考を整理する枠組み、「フレームワーク」を活用すると整理しやすくなります。

それだけで1冊の本になるほどさまざま種類のフレームワークがありますが、今日は「ビジネスモデル・キャンバス」についてお伝えします。

「ビジネスモデル・キャンバス」は、「ビジネスモデル・ジェネレーション」という書籍で紹介されているフレームワークです。

もうすでにお読みになった方もいらっしゃると思いますが、この本の中で、ビジネスモデルは、「どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの」と定義づけしています。

そして、「ビジネスモデル・キャンバス」は、上記を一枚の紙の上で「構造的」に記述したものを言います。

ビジネスモデル・キャンバスの構造

ビジネスモデル・キャンバスは9つのブロックから構成されています。

  1. 顧客セグメント:主要な顧客像
  2. 顧客との関係:顧客との関わり方(長さ、深さなど)
  3. チャネル:商品・サービスを送り届ける道筋
  4. 価値提案:顧客が商品・サービスを通じて実現できること
  5. 主要活動 4 を実現するために提供している活動内容
  6. リソース 4 を実現するために提供している資源
  7. パートナー:自社だけでは賄えない 5 6 を提供してくれる人(事業者)
  8. 収益の流れ:どのように、どれだけ売上が上がるのか
  9. コスト構造 5 から 7 に係る支出は何にいくらかかるのか

それぞれのブロックに関連する内容をキーワードレベルでもいいので、付箋に書き出して仕分けていくと、1枚の紙の上にビジネスモデルを表現するのに必要な要素が網羅されているので、これだけでビジネスの全体像を整理・理解することができます。

ビジネスモデル・キャンバスのメリット

このフレームワークを活用することによって、全体像を理解する他にも様々なメリットがあります。

足りない部分が見えてきたり、付箋を動かして位置や組み合わせを機動的に変えてみたり…。

中でも私がメリットに感じるのはこのキャンバスを活用して、ビジネスの「ストーリー」が語れることです。

各ブロックで構成されている要素間には関連性を意識して配置がなされていますので、説明時にキーワードを書いた付箋を別の白紙のキャンバスの中に、ひとつひとつ張り替えながら説明していくと、あたかも物語のように話すことができます。

さらに、キーワードを厳選していくと、短時間であってもビジネスモデルの全体像を伝えることができるようになります。

ビジネスモデル・キャンバスは誰でも利用できますし、経営相談時に私も活用しています。
頭の中を整理する手法として、みなさんもぜひ使ってみてくださいね。

経営相談室 スタッフコンサルタント 東が担当しました。

▼東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子(あずま じゅんこ)のプロフィール

(2016年6月15日公開)

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