第170回 統計情報活用のススメ|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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統計情報活用のススメ

  • 情報の有無の違い
  • サイトのご紹介
  • 成功確率を高めるために

情報の有無の違い

ファミリー向けの飲食店をするなら人口密度の高いところに店舗を構えたいですし、事業者向けのサービスをするなら事業所の多いところに事業所を構えたいですよね。

企業規模を問わず、情報は武器になります企業規模を問わず、情報は武器になります

人口密度や構成、事業所数などの情報を知っていると知らないのとでは、経営にも大きく影響します。

エリアごとの人口や事業所数など、事業に生かせる様々な情報を政府から提供されていることはご存じですか?

これから事業を始められる方にも、すでに事業をされている企業様にも役立ちますので、それらを入手できるサイトをご紹介したいと思います。

サイトのご紹介

以下にご紹介するのはユーザー登録が必要なものもありますが、全て無料で利用可能です。
※各サイトの使い方は本記事では割愛させていただきます。それぞれのサイトでご確認ください。

RESAS
https://resas.go.jp/
内閣府地方創生推進室による、地域ごとの経済状況を確認できるサイトです。
観光情報やまちづくり、産業構造などがビジュアルで分かるようになっています。
特にインバウンド対応をお考えの事業者様は、参考になるデータが見つかるのではないでしょうか。

地図による小地域分析(jSTATMAP)
https://jstatmap.e-stat.go.jp/gis/nstac/
総務省統計局と独立行政法人統計センターによる、地図を活用した統計サービスです。
特定地域の人口や世帯数、事業所数などが視覚的に分かりますし、任意のエリアの人口ピラミッドや単身世帯の割合など、詳細に調べることができます。
出店予定地や営業地域の選定など、商圏分析に役立つはずです。

e-Stat
https://www.e-stat.go.jp/
総務省統計局と独立行政法人統計センターによる、政府発表の統計のポータルサイトです。
人口動態から産業ごとの統計や動態統計調査など、ビジネスに生かせるデータが豊富にそろっているため今後の市場予想や経営のかじ取りの判断などに役立ちます。
データが豊富すぎて、逆に何から見れば良いのか分からないかもしれません。
まずは自社のいる業界の市場動向や、顧客企業のいる業界の市場動向などからご覧になられてはいかがでしょうか。

データサイエンス・スクール
http://www.stat.go.jp/dss/
総務省統計局による、統計に関する解説サイトです。
「統計情報をどう活用したら良いのかよく分からない」という方のために、マンガで分かりやすく解説しています。
一度目を通されてはいかがでしょうか。

成功確率を高めるために

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」は孫子の有名な言葉ですが、情報があるのとないのとでは判断が変わり、それによってプロセスが変わり、必然的に結果が変わります。

今後の経営判断、新規出店や新商品開発などの成功の確率を高めるために、統計情報を活用してみませんか。

経営相談室 スタッフコンサルタント 待谷 が担当しました。

(2018年1月24日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)