みなさん、こんにちは。大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
起業相談をお受けするとき、「退職のタイミング」を確認します。
退職までの時間によって、起業の進め方が大きく変わるからです。
すでに退職した、もしくは退職願が受理された後にご相談に来られる方には
生活面での不安を排除するためにも、収支計画を優先的に考えます。
まだ就業中の方で、半年から1年後くらいをメドに、という方には
ビジネスプラン全体のブラッシュアップを行いながら最適な進め方を考えます。
起業までに必要な準備期間は人によって様々ですが
共通して言えるのは、起業のリスクを最小限にするためには
「起業=即・退職」と考えず、就業期間中からある程度準備をしておくことが必要です。
特に大事なことは、その商品やサービスに
本当にニーズがあるかを確認することです。
「いいものだから」では売れない、モノ余りの時代に
想定した価格で買ってくれる人がどのくらいいるのかを把握するには
結構な時間がかかります。
まだ就業中なら、週末や有給を利用して顧客ニーズをストックし
商品・サービスを改良する時間を作ることができます。
仕事と起業準備の両立は難しいかもしれませんが
準備せずに起業すれば、もっと大変です。
起業後の収入見込みを立ててから、ゆるやかにシフトすることも
ぜひ検討してみてください。
「起業は背水の陣で臨まなくては」
という意見もあるかもしれませんが
本当の「背水の陣」とは、勝つためにあらゆる準備をした上で取りうる戦術です。
会社への相談余地があれば、勤務日数を減らしたり、
正社員から業務委託契約に変更するなど
最低限の収入を確保しながら起業準備することを検討してみてください。
また、「こんなことをしたい」というビジョンを達成するために
本当に起業が最適な手段なのかを客観的に考えてみることもお勧めです。
「まだ漠然としている」という段階での相談も受け付けておりますので
気軽に経営相談室をご利用ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。
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(2016年9月28日公開)
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