第97回 努力は正しい方法で|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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努力は正しい方法で

  • 気合と根性では上手くならない。
  • キーワードは「不」の解消。
  • 上手くいったことはひたすら繰り返す。

高校野球 夏の地方予選が始まりました。球児がみんな甲子園を目指して・・・。

ファンモンの曲が似合う季節になりました。「あと一つの涙で、願いが叶う・・・」

努力は必ず報われる。ただし、方法が正しければ、だが。

試合に出る子も出られない子も一生懸命練習してきました。しかし、上達するためには正しい練習をしなければいけません。

例えば、ボールを投げる。良く「思い切って腕を振れ!」と言いますが、正しくは、「肩を回せ」です。

プロ野球の投手が投げる画像を見るとボールを離す瞬間は小指が上を向いています。つまり、肩を内側に回す。そうしないと思ったところにボールを投げることはできません。

これは、陸上の槍投げやテニスでも同じで、必ず肩を内側に回す動作をする。その練習を繰り返す。成功の法則とは、正しい練習を繰り返すこと。

キーワードは不の解消

商売も一緒で正しいやり方を繰り返す。ターゲットが「不便」「不満」「不足」に思っていることを解消することが新規客獲得の鉄則。

例えば、営業会議などでお客様からの問い合わせをポストイットに書き出すと顧客が感じている「不」が明らかになる。

「○○できひんか?」という相談が多ければ、「○○でお困りやないですか?」という営業をします。「すいません、なんぞおまへんか?」といった御用聞き営業は、この忙しい世の中、相手にされません。「まにあってます。」の一言で商談は終了。

「お困りやないですか?」という問いが調査に基づいた事実であるなら、かなりの確率で次の提案、見積につながります。そして受注となる。

上手くいったことをひたすら繰り返す

一回上手くいったら、同じ業界で、同じ営業手法を繰り返す。何とかの一つ覚えと言われても全然気にしない。お客様の数が増えれば必ず売上アップにつながる。

同じ業界の会社なら似たような悩みは持っているはず。お客様の「不」に関する情報は飯のタネです。使い倒しましょう。

営業ではよく「新規と取れ」、とハッパをかけますが、正しくは、「関連市場を開拓せよ。」です。正しい方法をコツコツ繰り返せば必ず成果がでる。まちがいおまへん。

経営相談室 スタッフコンサルタント 森が担当しました。

(2016年7月20日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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