帝国データバンクの倒産集計2024年12月報(※1)によると、倒産件数が32か月連続で前年同月を上回り、連続増加期間が1990年10月~1993年4月(31か月)、いわゆるバブル崩壊の時期を超えて過去最長になりました。
主な倒産動向としては、①ゼロゼロ(コロナ)融資の利用企業の倒産、②人手不足倒産、③物価高(インフレ)倒産、が増加しているとのことです。
経営相談室では資金調達相談が可能!
私の周囲を見回してみても、ゼロゼロ(コロナ)融資やコロナの各種補助金でなんとか持ちこたえていた中小零細事業者が、ゼロゼロ(コロナ)融資の返済ができず、資金繰りに苦労しています。町を歩いていると「人手不足でランチ営業休止」という張り紙を見たりしますし、「物価高で原材料費が高騰しているにもかかわらず、価格転嫁できない」と言う経営者もたくさんいます。しかし、今後も、金利が上がり、少子高齢化で人手不足はますます進行し、物価も上がるなど、厳しい経営環境が続くと思われます。
一方で、このような状況下で、資金繰りに苦労しつつも、金融機関に相談しながら、前向きに事業に取り組む事業者も多く存在します。コロナ禍による工事ストップ、人手不足、物価高が直撃し、倒産件数が多い建設業界でも、高い技術力などの独自の強みを有する事業者は、人手不足や物価高を逆手にとって、粘り強く単価アップの交渉を行う一方、働き方の改善(残業時間低減、週休二日制の導入)や手に職をつけたいと思っている求職者への技術指導強化で人手を確保しています。
いずれにせよ、企業の収益基盤は、今まで培ってきた強みですので、今一度、自社の強みを再確認し、次の打ち手を考えていくことが重要であると思います。経営相談室では資金調達や今後の事業展開のご相談にも乗っておりますので、お気軽にご利用ください。
資金・融資の相談窓口へのご相談はこちら
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉が担当しました。
(※1)出典:帝国データバンク(倒産集計 2024年 12月報)
https://www.tdb.co.jp/report/bankruptcy/aggregation/n4b8ngfo8j6/
▼泉 仁史(いずみ ひとし)へのご相談(面談)
(2025年3月12日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ