中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
スキージャンプ女子の高梨沙羅選手が最多タイとなるワールドカップ通算53勝を達成しました。本当に素晴らしいです。
ただ、僕は53勝を挙げた後、テレビのニュース番組でやっていたインタビューの内容が頭に残っています。
「勝負時、本番にコンディションをピークに持っていくにはどうしたらいいか?」彼女は、キャスターの元テニスプレイヤー松岡修三さんに質問しました。
松岡氏は答えました。「トッププレイヤーは60%の力しか出せなくても勝っている。」逆に言えば、本番に自分の状態をピークに持っていくことは難しいんです。
つまり、60%の力でも勝てるように地力をつけないと、世界選手権のような大きな大会で勝つことはできない、ということです。
これはビジネスをする場合でも同じことで、創意工夫し、自分で考え・動く、といった地頭のレベルを上げとかないと注文は取れない、ということになります。事業機会、ビジネスチャンスはそうそうあるものではない。
少ないチャンスをつかむために地力、地頭を鍛えておく必要がある。
自社が成長するために、明確な目標を設定する。成長戦略を立案する。大切なことです。しかし、戦略を立てたからと言って必ず達成できるかというと、残念ながらそうはいかない。むしろ、失敗ばかりで心が折れそうになることばっかりなんじゃないか?
失敗しても仕方ない。失敗しても傷つかないようにはなれないし、また、そうなる必要もない。失敗には理由がある。その理由がわかれば、「めっけもん」、でいい。次のチャンスに活かせばいいのだから。
それに、そうすること以外に地力、地頭が強くなることはない。少なくとも、僕自身を振り返ってそう思う。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森が担当しました。
(2017年3月8日公開)
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