みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
自分に合った起業の形は
先日ニュースで、AI企業の「Sakana AI」が、約300億円の出資を受けたことが話題になりました。さらに驚いたことが、何かと注目を集めているアメリカの半導体大手「NVIDIA社」から調達したほかにも、日本の有名企業が出資を決定したとのことでした。
2023年8月に設立して、1年ほどで評価額が既に10億ドルを超えている「Sakana AI」は日本最速のユニコーン企業と言われています。まさに典型的なスタートアップです。
最近はニュースでもこの「スタートアップ」というキーワードを耳にすることが増えましたが、どのような企業や特徴があるのかを見ていきたいと思います。
私がイメージする、スタートアップとは
・革新的なアイデアや商材で新たな価値を創造する
・短期間で急成長させることで企業価値を高めて、M&AやIPOをめざすことが多い
・初期段階は赤字が続くため、融資よりも出資による資金調達が多い
となります。
先日、経済産業省が発表した「スタートアップ育成に向けた政府の取り組み(※1)」で
記載されていたスタートアップの説明は、もう少しシンプルで
1)新しい企業であって、
2)新しい技術やビジネスモデル(イノベーション)を有し
3)急成長をめざす企業
でした。
こう聞くと、このスタートアップを経営している起業家は、様々な能力を持ち合わせている必要がありそうです。
もちろん優れた能力の起業家が多いのも事実ですが、私が接していて感じる共通点は不足する経営資源を補う能力が高いことです。いくら優秀であっても、1人でできることには限界があり、「周りを巻き込む力」がなければ、急成長も期待できません。
その原動力となる、事業に取り組む「熱意」の強さが「周りを巻き込む力」に繋がっていくと感じます。
スタートアップに対して、副業やスモールビジネスという起業の形もありますが、これは、初期投資や固定費を最小限にして、リスクを抑えて堅実な成長をめざすことが多いです。
スタートアップのような派手さはないものの、起業の選択肢の1つになります。起業の形は、それぞれの価値観によるところが大きいため、スモールスタートも含めて、自分に合った起業の進め方をご検討ください。
経営相談室では、自分に合った起業の形を一緒に考えさせていただきます。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。
(※1)出典:経済産業省 新規事業・スタートアップ (2024年度版 スタートアップ育成に向けた取組の解説資料を公開)
https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/index.html
▼岡島 卓也(おかじま たくや)へのご相談(面談)
(2024年10月16日公開)
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