先日、支援しているベンチャー企業が出場したビジネスプランコンテストのプレゼンテーションを見に行きました。しかし、残念ながらその企業は受賞とはなりませんでした。
コンテストの担当者に聞いてみたところ、「プレゼンテーションまで残った企業はどこも素晴らしい企業なので、受賞できたかどうかはプレゼンテーションで審査員の心を動かせたかどうか」とのことでした。
ビジネスプランコンテストのプレゼンテーションでまず押さえておくべき点は、評価ポイントです。
ビジネスプランコンテストの応募要領には、通常、評価ポイントの記載があります。この評価ポイントを、どのように審査員に伝えるかが勝負となります。
それでは、どのように審査員に伝えればよいのでしょうか?
プレゼンテーションをする方は、話すことについて十分な知識を持っており、あれもこれも言いたくなるものです。
しかし、聞いている審査員はその事業についてあまり知識やイメージがないこともよくあり、あれもこれも説明されると情報処理が適切にできず、「よくわからない」という印象になりがちです。
したがって、プレゼンテーションで伝えるべきメッセージを絞り込み、シンプルかつ論理的に、またイメージしやすいように事例を入れながら、プレゼンテーションを展開することが重要となります。
しかし、それだけでは十分ではありません。
プレゼンテーションは、「説明」ではなく「説得」することが目的だからです。
審査員の心を動かすために一番大切なことは、たとえ流ちょうでなくても、「自分たちの素晴らしい事業を世の中にもっと広めたい」という熱い想いを、自分の言葉で訴えることなのです。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
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(2019年11月27日公開)
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