第459回 副業・兼業人材の採用は今がチャンス!|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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副業・兼業人材の採用は今がチャンス!

  • 人材市場はすっかりアフターコロナ
  • 副業・兼業人材は数少ない『買い手市場』!?
  • ブルーオーシャンに目を付けたもの勝ち!

人材市場はすっかりアフターコロナ

みなさん、こんにちは。経営相談室の高松です。
この夏が暑すぎたせいか、少し肌寒い日さえも極寒に感じる今日この頃です。個人的には、秋はとても好きな季節なのですが、最近、秋を感じられる期間がとても短くなっているような気がします。

虎穴に入らずんば虎子を得ず!

虎穴に入らずんば虎子を得ず!

個人的に秋を感じる内定式のニュース。毎年10月1日、最低賃金の改定と並んでよく取り上げられます。今年は新型コロナウィルス感染症の影響も少なくなってきたということで、リアル内定式を開催された企業が多かったようです。
内定式開催に関連して、各メディアでも、「2023年10月1日時点の24年卒大学生の就職内定率は92.0%」「主要企業の大卒内定者(2024年春入社)は、2023年春の入社人数に比べて7.4%増」など、人材需要が引き続き旺盛であることが報じられていました。生産年齢人口の減少が避けられない中、特に若年者の求人は超売り手市場で、大手企業であっても内定辞退対策に苦慮する…といったニュースも聞かれます。このあたりも、すっかりコロナ禍以前の状況が戻ってきたな、という感じです。就職氷河期ど真ん中で就職活動をしていた身からすると、時代によってこんなに扱いが違うのか…と、なんだか複雑な気持ちになります。

副業・兼業人材は数少ない『買い手市場』!?

この先も、日本の人口が急激に増えることは見込めない以上、人材市場全体で見れば、超売り手市場が続くことは容易に予想できます。そんな中、実は勝ち目のある人材市場が存在しています。それが以前のブログでも取り上げた「副業・兼業人材」です。副業・兼業人材は、人材市場全体で言えば「ニッチ市場」。経営も人材戦略も、セグメントを意識して「ニッチな分野で勝ちに行く」のが中小事業者にとっては有効な戦略になりえます。

例えば、大阪府プロ人材拠点では、副業・兼業人材の募集を専門に行っている「Skill Shift」と連携しています。
<Skill Shift 大阪府特集>
https://www.skill-shift.com/special/osaka2

Skill Shiftでは、募集中の求人に対して何人の応募があるかが見える形になっています。採用に関する相談で最も多いのは「応募がない」ですが、ブログ執筆時(2023年10月25日時点)では、大阪府特集の各求人に1名以上の応募が確認できました。最新の有効求人倍率1.3倍(企業13社に対して求人に応じる人材が10人しかいない状態)程度であることを考慮すると、買い手市場とまでは言えなくても、「勝ち目がある市場」なのではないでしょうか。

ブルーオーシャンに目を付けたもの勝ち!

なぜ副業・兼業人材は買い手市場なのでしょうか。私見ですが、副業・兼業人材は、人材市場ではまだ知られていないブルーオーシャンだからだと思います。「求人=フルタイムで働く若くて元気な男性」がステレオタイプだった時代には、女性やシニア、障がい者、外国人などの人材市場もブルーオーシャンでした。ですが、ダイバーシティやSDGsの流れもあって、これらの人材採用もレッドオーシャンと化しています。数少ないブルーオーシャンは、早く参入したものが圧倒的に有利です。

・副業・兼業人材の採用実績がないから…
・周りで活用しているという話を聞かないから…
・うちにはまだ早いと思うから…
・どんな人が来てくれるのか心配…
いろんな不安はあるかもしれませんが、競争が少ない今だからこそ、取り組む価値があります。何からやればいいのかわからない、という場合は、まず相談から始めてみましょう。

<大阪府プロ人材 中核人材雇用戦略デスク>
https://www.projinzai.osaka.jp/fukugyo/

経営相談室 スタッフコンサルタント 高松が担当しました。

高松 留美(たかまつ るみ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 高松 留美(たかまつ るみ)のプロフィール

(2023年11月15日公開)

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