中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
よく経営相談にお越しになる方が、新しく教育事業を始める準備をしています。先日会った際に状況を尋ねてみると、「予定からだいぶ遅れている」とのこと。
理由を尋ねると、ゼロからオリジナルのテキストを作っているが、著作権の関係で写真やイラストをネットから勝手に流用することなどできないため、自分で写真撮影やイラストを制作したりしており、思った以上に時間がかかっているとのことでした。
また、独自ブランドの機器を、自社工場をもたずにファブレスで企画・製造しているITベンチャーの方に、創業当時の状況をお聞きしたところ、自分でハンダゴテを使ってひとつひとつ基板を製作していたとのことでした。
以前、なんどか相談に来られた方で、自分は料理ができないので、シェフを雇って飲食店を始めた方がいました。
シェフがいなくなっても困らないように、レシピをもらって、自分でも料理ができるようアドバイスしましたが、あまり本気で考えていないようでした。
心配は的中し、間もなくシェフは独立し、その方は相談に来なくなりました。
創業時は経営資源(ヒト・モノ・カネ)が絶対的に不足しているため、起業家自らが手を動かし、汗をかいて、商品・サービスを作っていくことが重要になります。
別の言い方をすると、経営資源がなくても、自らの手で価値(商品・サービス)を生み出すことができるため、事業を開始できるのです。
起業をめざすのであれば、自分がどんな価値を生み出せるのか、まずはしっかりと見極めることが重要なのです。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉が担当しました。
▼泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史( イズミ ヒトシ )のプロフィール
(2017年2月8日公開)
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