みなさん、こんにちは。経営相談室の高松です。
12月となり、寒さも本格化してまいりました。こんな時期は、外出することなく、暖かい部屋へで一日過ごせたら…なんて思う人、多いのではないでしょうか。
ブログのネタ作りはテレワーク向き!
外出せずに働く方法といえば、テレワーク!
そこで、今回はテレワークについて取り上げます。
第280回のブログでも取り上げたテレワーク。コロナ禍で一気に取り組みが進んだ一方、コロナ禍の長期化もあっていつの間にか従来通りの働き方に…という声も聞かれるようになりました。
皆様の職場ではいかがでしょうか?
個人的な感覚ですが、2020年に進んだテレワークはあくまでもリアルの代替手段で緊急・暫定措置だったように思います。1年以上にわたるコロナ禍において、マスクの着用、座席などの空間配置変更、入場人数の制限など感染症対策が広がり、コロナ前と全く同じではないものの、対面活動が可能な環境が整ってきました。
「テレワークは代替手段」、つまり「リアルかテレワークか」という二者択一的な認識であった結果、緊急・暫定であったテレワークは縮小し、以前と同様の働き方に戻るケースが増えた、という気がしています。
その一方で、緊急・暫定措置とはいえ、テレワークを実施したことで、テレワークの方が効率的に進むことに気づいたり、リアルでなければならない・リアルの方がうまくいくことがあったり、というそれぞれの特徴を生かした有効な使い分け方も見えてきました。
これからの事業運営では、「リアルかテレワークか」ではなく、「リアルとテレワークが共存する」ことが重要なテーマになってくると考えています。
「リアルとテレワークが共存する」働き方に向けて、事業者が取り組まなければならないことの一つに、「就業規則・ルールの見直し」があります。
例えば通勤手当。テレワークの普及で出勤する日数が減り、大企業が通勤手当を見直した・運用を変えた、というニュースを耳にされた方も多いかと思います。
多くの会社では、従業員が会社まで毎日通勤することを前提として、毎月定額の通勤手当を支給する、という運用が取られていました。これを、出社日数に応じて日払いにしたり、通勤手当に代えて「テレワーク手当」「在宅勤務手当」など新たな手当を導入したり、という動きが出てきました。
こういった手当の運用を変更する際には、就業規則の変更手続が必要です。(就業規則の作成・変更については、「マネジメントNavi」の記事「就業規則の基礎知識」もご参照ください。)
さらに、就業規則・ルールの見直しだけでなく、割増賃金などの給与計算や社会保険料、所得税の計算などにも影響が出ます。手当の性質によって、計算のベースとなるかどうかが異なります。自社が検討している変更によって、何が影響を受けるのかを確認しておくことも必要です。
リアルとテレワークを効果的に使い分けて生産性を上げたい。その一方で、腰を据えて取り組もうとすると、何からしていいかわからない…という事業者様は多いのではないでしょうか。
就業規則や労働条件でなく、利用するツールやセキュリティ対策など、テレワークが緊急・暫定ではなく日常となるには、多面的な検討が必要です。
緊急・暫定ではないテレワークの在り方は、まだまだ手探りです。
しかしながら、テレワークに関する情報は増えてきています。テレワーク実施に向けて参考になりそうな情報のリンクを下記にピックアップしておりますので、ご関心のある方はぜひチェックしてみてください。
まず全体像を把握したい、という方はこちらから
<厚生労働省 テレワーク総合ポータルサイト>
https://telework.mhlw.go.jp/
導入に向けて具体的に検討したい、相談したいという方はこちら
<大阪産業創造館 DX推進相談窓口>
https://www.sansokan.jp/akinai/dx-sodan/
賃金・労務管理に関してはこちら
<国税庁 在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ(源泉所得税関係)>
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0020012-080.pdf
<大阪産業創造館 よくある経営・法律相談相談>
・在宅勤務(テレワーク)を行う場合の、労務管理上の注意点
https://www.sansokan.jp/akinai/faq/detail.san?H_FAQ_CL=0&H_FAQ_NO=1125
https://www.sansokan.jp/akinai/faq/detail.san?H_FAQ_CL=0&H_FAQ_NO=1437
・テレワーク手当と割増賃金について
https://www.sansokan.jp/akinai/faq/detail.san?H_FAQ_CL=0&H_FAQ_NO=1493
経営相談室 スタッフコンサルタント 高松 が担当しました。
高松 留美(たかまつ るみ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 高松 留美(たかまつ るみ)のプロフィール
(2021年12月1日公開)
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