あけましておめでとうございます。今年も中小企業支援のために微力ながら尽力する所存ですので、引き続き大阪産業創造館・経営相談室をよろしくお願いします。
管理職を元気にしましょう!
さて、新年早々にもかかわらずなんですが、最近、管理職クラスの人たちから「早期退職したい」という話をよく聞きます。実際、日々の激務で疲弊しきっている管理職が多くいます。その結果、「管理職になりたくない」という人が増えており、先日も経営相談に来た経営者の方が「嫌がる社員に頼み込んで管理職になってもらっている」と言っていました。
確かに管理職を取り巻く事業環境が急激に厳しくなっています。
働き方改革で部下の残業を減らすために、管理職は自ら休日出勤して部下の業務を肩代わりしています。また、一昔前の管理職なら気にもしなかったようなことでも、パワハラ・セクハラ・モラハラなどの言葉が一般化し、管理職が委縮して「部下にどう接すればいいのかわからない」という方もいます。
さらには、高齢化社会で若い人が入らず、定年後再雇用で元上司が部下になるというようなことが普通になり、マネジメントに気を遣うことが増えています。
他にも「イノベーションのためにチャレンジしろ」と言われながら、新しいことをしようとすると周りから反対され、チャレンジして失敗すると非難されてしまい、心が折れてしまう人もいます。
そこに新型コロナウイルスのような突発的な事業阻害要因も発生してしまうと、メンタル面で不調を訴える人が増えるのも当然のような気がします。
それではこうした管理職に対して、経営者は何ができるのでしょうか?
まずは、管理職の仕事・責任を減らすことを真剣に考えた方がいいでしょう。
今はプレイングマネジャーの立場で、プレイヤーとして結果を出しながら、管理職としての仕事もしている方が多く、そもそも仕事が多すぎます。
管理職の仕事を減らすことができるのは、管理職の上司たる経営陣だけです。まずは、管理職の仕事に優先順位をつけ、捨てるべき仕事を明確にし、会社として管理職に求めている重要な仕事に時間がさけるようにすることです。
管理職に元気がなければ、会社は盛り上がりません。管理職が心身共に健康で力を発揮できる環境づくりが、会社として非常に重要です。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
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(2022年1月5日公開)
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