今回のサッカーワールドカップで私が強く感じたのは、世界の大舞台で力を出し切れる若いメンバーのメンタルの強さでした。特にドイツ戦の試合後のインタビューでそれを感じました。
「前回のワールドカップカップではメンバーに選出されなかったので、今回は絶対にやってやろうと思いました」等です。
やるべきことをやりきろう。
少なくとも私が彼らの年齢の時代、このようなたくましい言葉を言えるかと言ったら、絶対に無理だったと思います。
私も大学を卒業するまでスポーツをやっていました。「この試合は勝たなくてはいけない」という経験も何度かしました。何とか勝利した時でも、もちろん喜びは大きかったのですが、それよりも「ホッと」してグラウンドに座り込みそうになったことを思い出します。
やはり、結果が悪かった時の自分の気持ち等を想像し、良い結果を出してやろうという積極性よりも、ミスをしないようにという気持ちが上回っていたのだと思います。
しかし、私のようなおじさんでも若い世代の方に伝えられる、たぶんお役に立つこと(スポーツだけではなく事業においても)も言えるかと思います。
スポーツでも事業でも新しいことに取り組む場合、過去の結果を振り返り、良かったことだけでなく、悪かったこと、その原因等を振り返ると思います。
悪かった原因を振り返っていくと、だんだん気分が落ち込んでいき、試合や商談等の日が近づいてくると不安が先走り、焦りにつながります。
焦ると今度はなかなか考えがまとまりません。準備にも着手できません。そうすると気持ちも落ち込み、腐ってしまいます。こういう状況で本番に臨んでも良い結果は得られないでしょう。
しかし、焦り、悩み続けていると、ふと、「やるだけやって結果が悪くても仕方がない」という気持ちに変わってきます。焦りも自然と収まってきます。
そこから準備を進めて本番に臨みますと、良い結果が出たことも少なからずありました。
「やるだけやった。」という気持ちで、試合や商談等に、怯まず、勇気を振り絞って、臨んだことが良かったのだと思います。
この「焦らない」「腐らない」「怯まない」というのは、世界でも活躍された女子プロゴルファー 岡本綾子さんの言葉です。私は、今でもこの言葉を大切にしています。
このブログ読んでいただいた方にもご参考になれば幸いです。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森 が担当しました。
(2022年12月14日公開)
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