第222回 ビジネスの3つの観点|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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ビジネスの3つの観点

  • ビジネスモデルの基準は
  • 儲ける仕組みは、社会に共感されるものか?
  • 収益モデルの再現性

ビジネスモデルの基準は

みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

ご相談の中で、「このビジネスについてどう思いますか?」
というご質問をお受けすることがあります。

収益モデルは再現できますか?

ビジネスの方向性は様々で、価値観によるところも多いため、
決まった答え(正解)はないと思います。

その前提で、返答する際の基準としているのは

社会性
収益性
継続性

という3つの観点です。

儲ける仕組みは、社会に共感されるものか?

まず「社会性」ですが、昨今の企業の不祥事報道にもあるように
社会に支持され、必要とされる企業かどうか
ますます厳しく判断されるようになってきています。

ビジネスはボランティアではないため、善意だけに頼らず
儲けを出す仕組み(収益性)が重要なのですが、
この仕組みのどこかにルール違反などがあると、
社会からの共感を得ることはできません。

ここで言う社会とは、従業員、顧客、取引先など、あらゆる関係者を指します。
儲ける仕組みを考えたら、
関わる人たちを幸せにできる構造になっているか?」という観点で
客観的にチェックしてみることが重要です。

収益モデルの再現性

最も重要で、難しいのは「継続性」です。

たとえば、「なぜ売れているのか判らない」とか
「知人に頼み込んで買ってもらっている」といった状態では
ビジネスモデルとして盤石とは言えません。

顧客に、認知してもらい、
その商品・サービスに対して、
「この価格を払う価値がある」と思われ、
最適なターゲットと売り方で、
更に、リピートや口コミが広がるといった
一連の流れを「意図的」に再現できることが、
継続性のあるビジネスだと思います。

起業や新規事業を考える時に
はじめから「社会性・収益性・継続性」の3つの要素を
バランスよく成立させることは難しいと思いますが、
まずは意識するだけでもビジネスモデルの完成度は高まると思います。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。

▼岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(オカジマ タクヤ)のプロフィール

(2019年2月6日公開)

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