Webサイトの話なのに経営計画?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、Webサイトで成果を上げるためにはちゃんとした経営計画が必要です。
例えば、現在売上高が1億円の企業が、5年後に1億5千万円をめざすのと、2億円をめざすのとでは、営業活動や採用活動など企業の活動内容は異なりますよね。
Webサイトも同様で、あくまでも設定された目標があって、それを達成するためにWebサイトとしての目標をどうするのか、Webサイトはどういった役割を負うのかを考えます。
役割とは企業によって異なりますが、
・商品・サービスの認知
・ブランドイメージ向上
・問い合わせをしていただく
・来店誘致
・お申込み
などが挙げられます。
定量的・定性的問わず、Webサイトの目標が設定されていないと、的を射たWebサイトを制作することはできません。
そうなると、見た目が好みに合うかどうかや、検索順位が何番目という「手段」を「目標」にしてしまうなんてことになりがちです。
その結果、検索順位は高いけれど、何の効果もないWebサイトになってしまいます。
ですから、経営計画が必要なのです。
たくさんある業者の中から、依頼すべき相手をどうやって選べばよいのでしょうか。
どこが良い業者なのかを見分けるのは難しいのですが、選定の基準となるポイントを3点ご紹介します。
これらの条件に合う業者を複数ピックアップして、複数の業者に相談してからさらに絞ると精度が高まります。
【基準1】ファーストインプレッション時
Webサイトを見て3秒でもっと見ようと思うか、去ろうと思うか決めるといわれています(時間の長さには諸説あります)。
そのため、Webサイトを初めて見たときに惹かれるかどうかという点は非常に重要です。
デザイン、画像、コピーなどで自分自身を訴求できない業者が、他人の訴求ができるでしょうか?
【基準2】スマホ対応しているか
Googleは、かねてよりスマホ対応していないサイトの検索順位を下げており、今後もこのトレンドは変わらないと思われます。
ですから、業者のサイトをスマホでご覧になって、スマホ対応していないところは候補から外しても差し支えないでしょう。
【基準3】制作実績
制作実績ページにクライアント名とデザインだけを掲載している業者よりも、どういう意図で制作したかなどの説明がある方がお勧めできます。
さらにどのような効果が出たまで書いてあれば言うことありません。
制作実績のページがない業者は、判断の材料がないので候補から外しても良いでしょう。
Webサイトは開設したらそれで終わりということはありません。
目標を達成できるように、更新と調整をやりつづける必要がありますが、そのためのヒントを得るのがアクセス解析です。
どのアクセス解析を使用するにしても、項目が多すぎてどこをどう見たら良いのか分からないという方も多いと思います。
まずここだけは確認していただきたい、という点をご紹介します。
※アクセス解析の種類によっては、該当する項目がないものもありますが、ご了承ください。
【延べ人数とユニークユーザー数】
Google Analyticsではそれぞれ「セッション」「ユーザー」という項目になっています。
延べ人数とユニークユーザーを比較して、数が近い場合は複数回訪問している人が少ないことを表しています。
コンテンツの内容や訴求内容などの改善が必要になります。
【ページ閲覧数と平均滞在時間】
Google Analyticsではそれぞれ「ページビュー数」「平均セッション時間」という項目になっています。
ページ閲覧数が少なく、平均滞在時間が短い場合は、内容に興味を持たれていませんので、コンテンツの改善が必要です。
ページ閲覧数が少なく、平均滞在時間が長い場合は、巡回性を高めるためにサイト内の導線を改善します。
ページ閲覧数は多く、平均滞在時間が短い場合は、個々のページをじっくり読んでいないことになりますので、読ませる工夫が必要です。
ページ閲覧数は多く、平均滞在時間の長い場合は、概ね良い状態と言えますので、さらに成約率を高める工夫をされてはいかがでしょうか。
【ユニークユーザーの比率】
Google Analyticsではそれぞれ「新規セッション率」という項目になっています(同様の項目がない場合は、ユニークユーザー数を延べ人数で割って、割合を算出します)。
定点観測をして、新規の訪問者の割合をチェックします。
その結果、比率が下がっているなら、新規の訪問者が減少している訳ですから、サイトへのユーザーの誘因の方法を見直す必要があります。
慣れてきたら見る項目を増やして、分析の精度を高めていってください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 待谷 が担当しました。
(2017年8月2日公開)
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