第344回 部下のモチベーションの高め方|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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部下のモチベーションの高め方

  • 若い世代のモチベーション
  • モチベーションの高め方
  • 部下への接し方を変える

若い世代のモチベーション

みなさん、こんにちは。
経営相談室の谷口です。

私の家庭は共働きのため、家事を分担していますが、私が掃除や皿洗いをすると、妻は感謝の気持ちを言葉で表してくれます。
やって当たり前のことでも、感謝の言葉を伝えることで、モチベーションが高まって、お互い気持ちよく家事をすることができます。

お金を使わなくてもモチベーションは高まります!

お金を使わなくてもモチベーションは高まります!

みなさんの職場はいかがでしょうか。
給料を支払っているから、頑張って働くのは当たり前、という風になっていませんか。

本日はモチベーションの高め方についてお伝えします。

今の若い世代の人たちは、生まれた時からテレビや車など必要なものは家にそろっており、モノが満たされた状態の人も多いと思います。
そういった人達は、出世欲や物欲が少なく、仕事に関しては、良好な人間関係や働く意味合いを重視する傾向があるようです。

モチベーションの高め方

では具体的にどのようにしてモチベーションを高めていけばいいでしょうか。

1.目標を設定する
まずモチベーションを発揮するうえでの指標となる目標を決めます。
他人から与えられた目標に対して、高いモチベーションを持つことは難しいです。
会社から目標を与える場合、目標の難易度は、簡単すぎず、難しすぎず、頑張れば達成可能なレベルが望ましいです。
納得感があるように部下と十分、話し合って決めてください。

2.仕事の価値を伝える
部下のやっている仕事がどれだけ社会に対して、あるいは周りの人たちにとって価値のある仕事をしているかを伝えましょう。
例えば、自動車の検品作業の場合、単なる作業の繰り返しと捉えるか、お客様の安全を確保するために必要で、お客様と会社にとって重要な業務と捉えるかで、取り組む姿勢がまったく変わってきます。

3.心理的安全性を担保する
失敗が許されない、相談しにくい、何を言っても否定されるなど、心理的安全性が低い職場では生産性が低くなります。
安心して発言や提案ができ、上司に相談しやすい環境を整える必要があります。

4.仕事を任せる
いろいろと口を出したくなるかもしれませんが、部下を信頼して仕事を任せることもひとつです。
信頼されている、認められていると感じるとモチベーションが高まります。
しかし、部下が悩んでいるときは声をかけたり、相談しやすい雰囲気を作るなどフォロー体制を整えましょう。

5.褒める
仕事に工夫が見られた、チームワークを大切にしている、など部下のいい所を見つけて、取り組みの大小にかかわらず褒めください
多少、わざとらしい褒め方になっても、上司が自分のがんばりに気づき、きちんと評価してくれていると感じることで、ますますがんばって仕事に取り組んでくれるでしょう。

以上すべてお金はかかりませんが、高い効果が期待できるので、ぜひ取り組んでください。

部下への接し方を変える

上記の取り組みの結果、部下が自分の仕事に誇りを持ち、心理的安全性の高い職場になれば、モチベーションは間違いなく高まります

部下の行動を直接的に変えることは難しいですが、部下への接し方を変えることで、間接的に行動変容を促すことはできます。
部下への接し方は、決意すれば今日からでも変えることはできるでしょう。
まずは、部下のいいところを見つけて、褒めるところから始めてはいかがでしょうか。

部下のモチベーションについて、お悩みの方は、経営相談室にご相談ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 谷口 が担当しました。

谷口 睦(たにぐち むつみ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 谷口 睦(たにぐち むつみ)のプロフィール

(2021年7月21日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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