第367回 新たな商材のアイデアを考える|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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新たな商材のアイデアを考える

  • 少しの工夫でヒット商品が生まれる
  • 常識にとらわれないアイデア
  • 既存の商材に新たな価値を付け加えるために

少しの工夫でヒット商品が生まれる

みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。

先日ニュースを見ていると、少しの工夫でヒット商品につながった事例が紹介されていました。

少しの工夫でヒット商品が生まれます

少しの工夫でヒット商品が生まれます

1つは、食パンを縦ではなく横に薄くスライスして、販売した事例でした。

長方形の薄いパンを、手巻き寿司の海苔のように野菜やチキンなどの具材を巻いて食べるという新たな食べ方を提案したものでした。

他にも、老舗の和菓子店がようかんをスライスチーズのように薄くスライスして販売したところ、小倉トーストに最適だと新たな顧客層の開拓につながったそうです。
その新商品は、定番のようかんの1,000倍以上の売上になり、新たな収益源として貢献しています。

更に、今年のヒット商品としてよくメディアにも取り上げられるのは、大手コンビニチェーンが販売している、「超シンプル弁当」です。

最初に登場したのは、おかず一品のウインナー弁当でした。
その名の通り、ご飯とケチャップのかかったウインナーの弁当です。

常識にとらわれないアイデア

ヒットの理由は
「小腹がすいたときにちょうどいい分量」
「食べたいおかずがあればプラスアルファ」など
ほかの惣菜との組み合わせ買いが受け、ヒットとなったそうです。

今では、第2弾として、ミートボール弁当もヒットしているようです。

「パンで巻く」という新たな食べ方を提案した横にスライスした食パン。
ようかんは分厚く切る和菓子業界の常識を覆したスライスようかん。
弁当は彩とバランスという常識を打ち破った超シンプル弁当。

3つの事例に共通しているのは、常識にとらわれず、少しのアイデアで新たな市場を開拓したことです。

既存の商材に新たな価値を付け加えるために

コロナ禍の影響で、収益の柱を複数確保することの重要性を痛感した事業者も多いことと思います。

そんな時は、全く新しい商材を開発する前に、まずは既存の商材に新たな価値を付け加えることを考えてみてください。

とはいえ、それほど簡単にアイデアが浮かぶわけでもありません。

そこで活用できるのが、ブレストによってアイデアを生み出すための9つの問いである、オズボーンのチェックリストがあります。

次回は、オズボーンのチェックリストについてご説明します。

経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島 が担当しました。

岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 岡島 卓也(おかじま たくや)のプロフィール

(2022年1月12日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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