第148回 ビジネスモデル・キャンバスでアイデアを形にしよう|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

なかのひと
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ビジネスモデル・キャンバスでアイデアを形にしよう

  • 「誰に」「どんな価値」を提供したいのか軸を定めよう
  • ビジネスモデル・キャンバスを活用しよう
  • まずは想いを言葉にして落とし込んでみよう

「誰に」「どんな価値」を提供したいのか軸を定めよう

みなさん、こんにちは。スタッフコンサルタントの東です。

項目にしたがって言葉にしてみよう!

暦の上では立秋を過ぎているのですが、まだまだ厳しい暑さが続きそうですね。
夏風邪などひかないように体調管理に気を付けましょう。

さて、日々の暑さにも負けず、経営相談の窓口でご相談を承っていますが、約半数がこれから創業される予定の方や創業して間もない方のご相談です。

「やりたいことはあるけど、どのようにビジネスとして具体化していけばいいのかイメージできない」、といったご相談をお受けします。

お話しを伺っていると、「こんな商品やサービスを提供したい」という想いがあっても、できることが先行して想定しているお客様のニーズと合致していなかったり、または、創業後に事業の基盤を固めていけるだけのご経験やネットワークが十分でない場合もあります。

商品やサービスはあくまでお客様の「こうなりたい!」を叶えるための手段。
まずは、創業したいという動機を振り返り、「誰に」「どんな喜びごと(=価値)」を提供したいのか、ビジネスの軸を定める必要があります。

ビジネスモデル・キャンバスを活用しよう

その解決手法として、ビジネスモデル・キャンバスというフレームワーク(=思考を整理する枠組み)があります。

このビジネスモデル・キャンバスは、「誰に(CS:顧客セグメント)」、「どんな価値を提供するのか(=VP:価値提案)」を基本の軸にしています。

そして、その価値を実現するために、どんな商品・サービスを提供するのかなどの活動(=KA:主要活動)を行い、その活動はどんな経営資源(=KR:リソース)を活用し、また、外部のどんな関係者(KP:パートナー)に協力をいただくのかを明らかにします。

また、顧客とどのように関係を構築し(CR:顧客との関係)、商品・サービスをどのように知ってもらい、送りととどけるのか(CH:チャネル)を具体化します。

さらに、ビジネスには数字がつきもの。
事業をしていくうえで必要なコスト(C$:コスト構造)や売上・価格など(R$:収益の流れ)を明示し、ビジネスとして採算が上がるかを記載します。

ビジネスモデル・キャンバスは、これら全部で9つの項目を埋めていくことによって、ビジネスモデルを組み立てるのに必要な要素を俯瞰的に確認できるように構成されています。

 

まずは想いを言葉にして落とし込んでみよう

それぞれの枠組みに記載されている項目を手掛かりにして必要なキーワードを落とし込んでいくことによって、点と点が線でつながって見えてきたり、お客様の価値提案の手段として今考えている商品・サービスが連動しているのかなどが見えてきます。

もちろん、独力でビジネスモデル・キャンバスを埋めることはできますが、自分の考えを客観的に見るのは難しいもの。

ビジネスモデル・キャンバスに落とし込んだキーワードとじっくりと向き合い、仲間からもフィードバックを得られるワークショップをご用意しています。

ご関心おありの方は是非下記をご確認ください!

■【起業家育成ワークショッププログラム】
2日で練り上げる!ビジネスモデルブラッシュアップ講座

経営相談室 スタッフコンサルタント 東 が担当しました。

▼東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィール

(2017年8月16日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

06-6264-9820
(9:00~17:30※土日祝除く)