中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
当館で相談を伺っているとよくあるのが価格設定に関する相談です。
相談者は、これから創業しようという方から、はじめて消費者向けの自社商品を作るという実績のある企業までまちまちです。
京セラの創業者である稲盛和夫氏は「値決めは経営」といったというくらい経営に影響を与えるわけですから当然といえば当然でしょう。
商品やサービスの価格を決めていく場合、3つの視点を参考にして決定します。
第1に原価です。売れば売るほど赤字にならないように、材料費、労務費、経費、外注費、仕入額を参考にします。
第2に競争です。商品・サービスは、市場で自社のみが扱っていることは稀です。買い手から見た場合に必ず比較対象があります。この比較対象の価格を参考にします。
第3に市場です。商品・サービスについて買い手が妥当だと思っている価格を参考にします。
今まで述べてきたことは、原価や競争相手や市場の状況が分かっている場合でした。しかし、実際の商売では、さまざまなケースが想定されます。
例えば、原稿執筆やデザイン制作、○○代行の場合のように、形の見えず長年の蓄積がサービスにつながる知識労働の場合、原価はどのように把握するのでしょうか?
また、自社の商品・サービスを買い手は何と比較すればよいのでしょうか?さらに市場の最適価格はどのように見つけるのでしょうか?実際の値決めは、3つの視点のほかに様々な条件で決められます。
それは経営者の意志そのものです。気になるときは、ぜひ経営相談室で一緒に相談しましょう。
経営相談室 スタッフコンサルタント 服部が担当しました。
▼服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィール
(2016年12月21日公開)
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