第374回 北京オリンピックから考える国際取引におけるルールの扱い方|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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北京オリンピックから考える国際取引におけるルールの扱い方

  • 北京オリンピックと国際ルール
  • 国際契約における契約解釈の多様性
  • 国際ルールの公平な運用

北京オリンピックと国際ルール

北京冬季オリンピックが終了しました。
今まで問題にならなかった競技用具が突然反則となって選手が失格したり、ある選手の隠れた違反行為が表面化したにもかかわらず特例的に競技参加ができたり、不可解な採点がなされたりと、国際的なガチンコ勝負の場におけるルールについて考えさせられる出来事が多くありました。

ルールの運用は人や状況で変わります!

ルールの運用は人や状況で変わります!

国際契約における契約解釈の多様性

私が海外取引の仕事をしていたとき、同じ顧客から同内容の契約書でリピート受注した際、顧客がある契約条項について今までとは異なった解釈を主張し始め、最終的にかなりの追加コストを負担せざるを得なくなったことがありました。

このトラブルの原因の一つに担当者の交代がありました。
同じ契約条項でも異なった目で読まれることで、新たな解釈が行われることがあります。

海外ビジネスの場では「契約書はお互いに誤解のないように、詳細まで規定しましょう」とよく言われますが、契約書も言葉である以上、万人にとって100%認識が合致する契約書を作るのは極めて困難です。

そういう意味では、こうしたリスクやトラブルはゼロにはならないでしょう。

国際ルールの公平な運用

オリンピックでの不可解なトラブルも同様に、かかわる人・組織の状況や個性が影響している部分があるように感じます。

一方で、ルールは言葉である以上、誤解をなくすにも限界があります。
したがってルールにかかわる人・組織には「公平性(Fairness)」が求められるのです。

しかし、オリンピックの参加国・参加者が増え、価値観も多様化しているため、「公平性」の概念すら多様化しています。

しかも今やオリンピックは大金が動くビッグビジネスの側面があります。

したがって、今後もこうしたトラブルはなくならないでしょうが、ルールの目的・背景を理解した上で適切に運用する柔軟な姿勢が、より重要になってくると思います。

経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。

泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィール

(2022年3月9日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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