創業者、起業家、経営者の皆さんこんにちは。大阪産業創造館(産創館) 経営相談室(あきない・えーど)の服部です。
このブログでは、中小企業経営者の皆さんから、気軽にご相談を頂くために経営相談室の雰囲気をお伝えできればと思います。
創業のご相談でよくある質問に、自分で仕事を始めたいけど、どのように考えたらよいのか教えてほしいというものがあります。
著名な経営者は好きなようにデザインしてはじめていますから、それこそ正解などなく自由にしたらよろしいとは思うのですが、どうも最近は、自分の考えに自信を持ちたいのでガイドしてほしいという思いが、ご相談者の背景にあるようです。
創業するときには、「やりたいこと、やるべきこと、やれることの調和を考えてください。」とアドバイスさせていただいています。
やりたいこと。これは、ご相談者がやりたいことです。たいていのご相談者はこのことには十分目がいっています。これが創業の動機となっているからだろうと感じます。
会社勤めではできない仕事の自由さ、ユーザーの立場に立ったサービスに魅力を感じて創業をご希望されるケースが多いからです。むろん、やりたいことも対象とするお客さんの幅が広かったりするので、踏み込んでいく必要もあるのですが…。
次は、やるべきこと。これは、社会的な必要性と置き換えてもよいでしょう。世の中に必要とされているビジネスです。
大企業では効率が悪くてできないけど、中小企業ならば十分に食べて行ける規模のビジネスです。障害やアレルギーを抱えている子どもを対象にした給食サービスや、若年層の就労支援、介護タクシーなどなど、結構あるものです。
ところが、やりたいことが先行してしまうと、やるべきことがおろそかになってしまうケースを比較的見受けます。「やりたいことだけでは食べていけませんよ。世の中が必要としているやるべきことと、やりたいこととのバランスが大事ですよ。」とお話させていただきます。
最後に、やれることです。これはさらに4つの点から考えるようにお話させていただいています。それは、1.今、自分にやれること、2.今、手を組んでやれること、3.将来、自分にやれること、4.将来、手を組んでやれることの4つです。
これも、比較的、今、自分にやれることを中心に考えている方をお見かけします。それでもよいのですが、「やるべきことを達成するには、今自分でやるより、今手を組んでやって、将来自分でやればよろしいですよね?」あるいはその反対に、「今は自分でやるけど、将来はパートナーに任せてみては?」とお話させていただいています。
もし「自分で仕事を始めたい」「生涯に一事を成したい」「自分らしく生きたい」とお考えであれば、やりたいこと、やるべきこと、やれることの調和を考えてみてください。
それでも、悩むことがあればぜひご相談ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 服部が担当しました。
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(2015年5月13日公開)
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