第432回 経営ビジョンを策定するメリットと策定方法|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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経営ビジョンを策定するメリットと策定方法

  • ビジョンとは
  • ビジョンを策定するメリット
  • ビジョンの策定方法

ビジョンとは

みなさん、こんにちは。
大阪産業創造館 経営相談室の谷口です。

みなさんの会社は経営ビジョンを定めていますか?
本日はビジョンについてお伝えしたいと思います。

将来のあるべき姿は明確ですか?

将来のあるべき姿は明確ですか?

ビジョンとは、企業が将来においてどのような存在であり、どのような目標を追求するかを示したものです。
将来の方向性や目標を定めることで、その達成に向けて方針や戦略を策定するための基盤となります。
逆に言うと、ビジョンを定めないと、方針や戦略を策定することが困難です。

ビジョンを策定するメリット

ビジョンを策定するメリットは以下の通りです。

①企業に一体感が出る
将来の方向性が明確になり、同じゴールをめざすため、企業に一体感が出て、目標に向かって一丸となることができます。

②社員のモチベーション向上
ビジョンを持つことで、社員はめざすべき方向性や、目標に基づいて何にどう取り組めば評価されるのか理解できるようになるので、社員が自律的に判断し、ビジョン実現に向けた意識が高まります。
その結果、社員のモチベーションが向上し、企業全体のパフォーマンスアップにつながります。

③ブランディング効果
ビジョンは、企業のめざすべきゴールを明確にしたものです。
企業が持つビジョンが明確であれば、そのビジョンに共感する人々とのつながりが深まる、その企業に対する信頼感が高まる、製品やサービスの購買意欲が高まるなどブランディング効果を生み出すことができます。

ビジョンの策定方法

ではどのようにビジョンを策定すればいいのでしょうか。
ビジョンの策定には、以下のステップがあります。

ステップ1:企業の理念を明確にする
ビジョンを策定するためには、まず企業理念を明確にする必要があります。
理念とは、企業の存在価値や経営に対する大切な考え方を示したものです。
理念が明確であれば、その考え方に沿って3~5年後のあるべき姿を描きやすくなります。

ステップ2:外部環境を分析し、将来の方向性を定める
ビジョンを策定するためには、将来の環境変化を考慮して、企業がどのような存在でありたいかを明確にする必要があります。
そのためには、市場や競合などの外部環境を分析し、今後のめざすべき方向性を明確にしましょう。

ステップ3:目標の設定と戦略の策定
ビジョンが策定できたら、具体的な目標を設定し、ビジョンを実現するための戦略を策定する必要があります。目標は、将来の企業の姿を具体的に示したものであり、戦略は、その目標を達成するための具体的な取り組みになります。

以上のステップに沿って、ビジョンを策定することで、企業のめざすべき方向性が明確になるでしょう。

ビジョンを策定したいけれども、どのように進めればいいのかわからないという方は経営相談室にご相談ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 谷口が担当しました。

谷口 睦(たにぐち むつみ)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 谷口 睦(たにぐち むつみ)のプロフィール

(2023年5月10日公開)

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