第81回 顧客が映像で見えていますか?|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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顧客が映像で見えていますか?

  • 誰にどんな価値を提供するのか
  • 顧客の人物像はビジュアルで見えているか
  • 顧客にどうやって伝えるか

誰にどんな価値を提供するのか

みなさん、こんにちは。経営相談室の東です。
3月に入り徐々に春めいてきましたね。
店頭のディスプレイや街角の広告にも春らしいカラフルな色が目立つようになってきました♪

どんなお客様か映像で見えてますか?

話は変わって、現在、創業者向けのプログラムである「創業チャレンジゼミ38期」(※)の真っ最中。
受講者のみなさんは4回目のプログラムを終え、最終回のプレゼンテーションに向けて、発表内容のブラッシュアップに取り組んでいらっしゃいます。

創業チャレンジゼミでは、ワークや受講者同志のディスカッションを通じて、お持ちのビジネスアイデアを柔軟にかつ多角的に再確認した上で、「誰にどんな価値を提供するのか」を言語化することで明らかにしていきます。

商品やサービスは、あくまで提供する価値を実現するための手段ですので、この2つの要素をしっかりと固めなければ、事業の核が定まりません。

自己の棚卸や自分を取り巻いている環境を眺めながら、事業の核を実現するために現在考えている商品・サービスが手段として適切なのかを見つめ直していただきます。

顧客の人物像は映像で見ているか

受講生のみなさんは、行きつ戻りつしながらも、ビジネスの基軸となる「誰にどんな価値を提供するのか」を絞り込んでいくのですが、その際に重要なのが、「顧客像」が明確にみえているかということ。

30代の女性といっても、ライフスタイルは多様ですし、中小企業の社長といっても業種や規模によって、抱えている課題も様々です。

特に創業段階においては、顧客にアプローチするときに、最初の一歩としてどんなアクションをしなければならないかが見えていることが必要です。

よって、顧客像については、大阪市○○区に住んでいる30代で保育園に通う子どもを持つ女性など、できるだけ細分化することによって、どんなライフスタイルなのかを具体的にイメージできるかがポイントとなります。

顧客にどうやって伝えるか

また、いい商品やサービスを提供できても、想定している顧客に知ってもらわなければビジネスは始まりません。

ただし、顧客像がはっきりと見えていなければ、その顧客がみなさんの提供する商品・サービスをどんな情報源から得ているか、特定することが不十分です。

顧客となる消費者のライフスタイルや事業者の業務プロセスをしっかりとイメージし、何からどう情報を得ているのかを見据えてこそ、どのような手段を講じて自分の存在を知ってもらうのかという販売促進活動の設計が可能となります。

ビジネスアイデアはあるけれど、「誰にどんな価値を提供するのか」、
ビジネスの基軸をより具体的にしたいとお考えの方は、
現在、創業チャレンジゼミ39期生を募集中(※)ですので、ご関心おありの方はぜひご覧ください。

※38期生、39期生の募集は終了しています。次回47期生の募集は2018年6月末ごろを予定しています。

経営相談室 スタッフコンサルタント 東が担当しました。

▼東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 東 純子( あずま じゅんこ )のプロフィール

(2016年3月16日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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