第183回 5Sを定着させるには|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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5Sを定着させるには

  • 5S定着していますか?
  • 続かない原因とは?
  • 5Sを定着させるためには

5S定着していますか?

こんにちは!
経営相談室の谷口です。
来月引っ越しをするので、家の整理でバタバタしています!

小さな成功体験の積み重ねが大切です。

整理といえば最近、5Sが定着しないというご相談を受けました。
整理・整頓・清掃・清潔・躾
言うのは簡単、実行するのは難しい。
5Sってそんな感じではないでしょうか。

私も勤めていた工場で、せっかく整理した場所がまた散らかった状態になる苦い経験を何度もしてきました。

続かない原因とは?

続かない理由はいろいろあります。

  • 必要なものと不必要なものの区別が難しい。
  • 在庫の変動が大きく、置き場所を決めづらい。
  • 仕組み化されていない。
  • 整理・整頓・清潔を維持できる環境が整っていない。
  • 教育体制が整っていない。

などなど、あげると多分いっぱい出てきます。
ですが主たる理由としては、ルールを徹底させるのが難しいため、なかなか定着しないのではないでしょうか。

 

5Sの定着させるためには

ではどのようにしたらルールを徹底させることができるでしょうか。

関わる人が多いほど、ルールの共有化が難しく、周知されるまで繰り返し説明する必要があります。

まずは5Sをやる目的を共有することです。
5Sをやる目的は会社によって違うと思いますが、何のためにやり、どのような効果があるかを従業員に説明しないと、言われたことだけをやることになり、従業員の積極的に関与は期待できず、モチベーションも上がらないでしょう。

一過性で終わらせないためにも経営者主導のもと、目的を共有し取り組む必要があると思います。

そしてシンプルなルールにすることがポイントです。
ルールがないと当然誰も動けません。
かといって複雑なルールだと誰にも読まれませんし、実行するのが難しいです。
一目で見てわかるシンプルなルールを作り、見える場所に貼りましょう。

次に具体的な導入手法ですが、即効性が期待できることから、小さく始めてください。
小さな成功体験の積み重ねによる職場環境の改善が、従業員のモチベーションを高めます。
たとえば、出荷頻度の高い商品の置き場、使用頻度の高い金型置き場などはいかがでしょうか。

さらに取り組んだ効果を実感することで、5Sは加速的に促進されます。そのためにもビフォーアフターを掲示するなど効果の見える化を行ってください。他の部署などの事例などは参考になり、いい刺激になります。

5Sは一朝一夕では定着しません。根気よく活動を続ける必要があります。
また定着しない原因・解決策も上記だけではないでしょう。
具体的なやり方でお悩みの方は、ぜひ経営相談室にご相談ください。

経営相談室 スタッフコンサルタント 谷口 が担当しました。

▼谷口 睦( たにぐち むつみ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 谷口 睦( たにぐち むつみ )のプロフィール

(2018年5月2日公開)

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