中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
毎度おなじみ朝ドラネタです。連続テレビ小説「あさが来た」が好調のようです。巷では五代友厚(ディーンフジオカ)が亡くなり「五代ロス」なる、ほんまか?と疑いたくなる現象もでているようです。
第18週「ようこそ!銀行へ」の回では、主人公あさ(波瑠)の姉はつ(宮崎あおい)の子、藍之助(森下大地)が、加野銀行に勤めにやってきたことから始まるお話でした。
最終的には、藍之助は祖母しか知らず親に内緒で出てきたことの偽りが明らかになり加野銀行を去ることになります。
私は、この話の中には、隠しごとをしない、偽らないなど、信義誠実を貫く商売では当たり前のことが表現されていたように思います。
その大切さは、井原西鶴『世間胸算用』にも見ることができます。
その中の一節「奈良の庭竃」は、年末の忙しさにまぎれて8本足のたこの足を1本切って7本足で売り、しまいには2本切って6本足で売り、そのことがバレて「足きり八すけ」と喧伝され、最後は暮らしに行き詰まる、商売は自分の心がけが大切だというお話です。
この話のまとめは物事には限度があり必ずバレると書いてあります。
信義誠実の大切さは、洋の東西問わず今も昔も説かれているにもかかわらず、マンション耐震偽装、廃棄食品の横流し、排ガス規制逃れなどの事件が絶えません。
これは信義誠実を貫くことの難しさの現われでもあり、貫き続きけることが信用を高め商売を手堅いものにしていくということだろうと思います。
スジを通し正しいことを地道にコツコツと積み重ねる、商売を続ける上で大切なことだと思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 服部が担当しました。
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(2016年2月17日公開)
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