第33回 来年を迎える前に…|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

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なかのひと
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来年を迎える前に…

  • 一年の計は元旦にあり
  • いくつになっても夢を描くことはとっても大切!
  • 夢を夢で終わらせないためにどうすればよいか?

一年の計は元旦にあり

このブログを書いている頃は、年の瀬が押し迫っている12月下旬です。世間では何かと忙しい時期ですよね。年末までに片付けなければならない仕事や新年を迎える準備、忘年会や年賀状書きなど。

念ずれば通ず!念ずれば通ず!

そして、そんなこんなでバタバタしているうちに「あっ」という間に正月を迎えます。

さらに、正月は正月で初詣や親族および友人との久し振りの再会で楽しいひと時を過ごして3が日が終了、ということになるのではないでしょうか。

年末年始はこのように忙しいと思いますが、それでもみなさんに是非やっていただきたいことがあります。それは「1年の振り返りと来年の目標づくり」です。私はどんなに忙しくても正月中にやるようにしています。

やり方は人によって様々だと思いますが、私の場合、まず1年間の自分の行動を手帳を見ながら振り返ります。そして自分なりに感想を書き、1年間の成果と反省を行います。

その後、来年の目標づくりです。前年から繰り越しの目標もあるかも知れませんが、来年自分は「どうなりたいのか」を強くイメージし、それを実現させるための目標を書き出します。この段階では実現可能性はあまり考えず、なるべく自分の「やる気」を引き出すよう心掛けています。

私たちは節目節目で心新たになるときがありますが、その絶好のタイミングが正月だと思いますので、みなさんも是非やってみてください!

いくつになっても夢を描くことはとっても大切!

いくつになっても夢を描くことはとても大切なことだと私は思います。夢を持ちそれを語る人って、端から見てすごく憧れますよね。

私たちはどうしても年を取るにつれ、現実主義で保守的な考え方になりがちです。それが悪いとはいいませんが、何か挑戦するときに足かせになる可能性があります。

私が尊敬する経営者、稲盛和夫氏はこう述べておられます。

「人生や仕事で大きな成果を得るには、まず、その土台となる『大きな夢』を描くことが肝心です。夢をもて、大志を抱け、強く願望せよ。こういうと毎日の生活をやり過ごすだけで精いっぱいだ、夢だの希望だのと何をのんきなことをいっているのかと思うかもしれません。しかし、自分の人生を自分の力でしっかりと創造していける人というのは、必ずその基盤として、大きすぎるくらいの夢、身の丈を超えるような願望を抱いているものです。私にしても、自分をここまで引っ張ってきてくれた原動力は、若い時に抱いた夢の大きさ、目標の高さだったといってもいいでしょう。」

1度きりの人生を生かすも殺すも、自分の考え方次第ですね。私はこれからも大きな夢を描き続けたいと思います。

夢を夢で終わらせないために

夢は実現しなければ意味がありませんが、実現するまでに時間を要して不安になったり、戸惑ったりして、最後には諦めてしまうことも結構あります。

では、どうすれば夢を実現することができるのでしょうか。これについても稲盛氏は述べておられます。

「夢が大きければ大きいほど、その実現までの距離は遠いものになる。しかし、それでもそれが成就したときの姿や、そこへ至るプロセスを幾度もシミュレーションし、眼前に『見える』までに濃密にイメージしていると、実現への筋道が次第に明らかに見えてくるとともに、そこへ一歩でも近づくためのさまざまなヒントが、何げない日常生活からも得られるようになっていくものです。」

確かに、夢が成就したときの姿を明確に描くことはとても大切ですね。その姿が明確になればなるほど、やるべきことがはっきりすると思います。

あと、夢を実現するまでに不安になる気持ちを払拭する方法があります。

それは"Fake it! until you make it."(それを実現するまで、実現した振りをしろ)です。私はこの言葉がすごく大好きです。実現した振りをすることで、自分の視野が広がったり自信が持てたりして、不安解消には効果テキメンです。

さて、2014年もいよいよ終わりです。みなさんは来年をどのような年にしたいですか?

経営相談室 スタッフコンサルタント 中田英智が担当しました。

(2014年12月24日公開)

大阪産業創造館 経営相談室

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