7月は、毎週、中計経営計画作成セミナーを開催しました。おかげさまで、丸5年を迎えることができました。毎回、参加者の皆さまに助けられつつ更新を重ね、少しずつ進歩してきたセミナーです。
計画を作成していると、経営者をはじめとする作成チームには様々な想いが生じます。
例えば、「将来の指針を作りたい」「金融機関に説明したい」「 後継者に経営を学ばせたい」「新規事業を立ち上げたい」「社員の意欲を引き出したい」などがありますが、いろいろな想いがあるがゆえに、何のために計画を作るのかが、ぶれてしまいます。
上記の場面は、比較的よく見かける場面なのですが、これは、計画を作成するときに、計画書には出てこない大事なことを決めていないために起こります。大事なこととは、「計画を作るねらい」です。
ねらいが定まっていないと、
将来の指針を作っていたのに、いつの間にか、個別具体の商品販売計画になっていた。
金融機関向けの説明資料なのに、債務償還倍率が分からない想い先行の計画書になっていた。
後継者に経営を学ばせようと思って作ってみたけど後継者の反応が少なかった。
など、苦労して作成した計画が理解されないまま終わってしまうことにもつながります。
計画づくりは、経営者にとっては当たり前で、頭の中では、普段から数年先のことを考えているものです。
私が経営計画作成セミナーを通じて、教えていただいたことの1つは、「経営者は計画を持っていないのではなく、どうやって策定したらいいのかがわからない」ということです。頭の中の計画を、いざ計画書にまとめようとすると、なかなか伝えたいことが表現できず、もどかしい思いをするということです。
そこで、産創館ではセミナーだけではなく、「中期経営計画策定サポートプログラム」を、昨年から始めました。
当館での面談と御社訪問を交え、講師が検討ポイントを解説し、御社の特徴・方針を確認しながら経営計画の策定を進めます。
経営計画の作成に課題を感じているようでしたらぜひご相談くださいね。お待ちしております。
経営相談室 スタッフコンサルタント 服部 が担当しました。
▼服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 服部 繁一( ハットリ シゲカズ )のプロフィール
(2019年8月7日公開)
この記事に関連する大阪産業創造館のコンテンツ