中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)
この原稿を平成28年4月12日に書いています。プロ野球選手、アマチュアでもオリンピックの有望株が博打に手を出して、自ら将来の道を閉ざしました。
名だたる大企業も巨額損失を隠蔽し、そのブランド価値を大いに傷つけました。
その原因を「一攫千金を狙った」とまでは言えないでしょうが、やはり脇が甘かったのでは?楽して儲けようという気持ちがあったのでは?いわゆるあぶく銭。実利ではなく浮利(ふり)を追ってしまった。
巨額損失は多くの場合、新規事業に潜んでいます。私も社会人になりたての頃、勤めていた会社が全く経験のない金融事業に手をだし、巨額損失を出しました。
商品を一つ売ってやっと数十円儲ける商売、まさに爪の先に火を点すような営業をやらされていましたので、「なんじゃこりゃ~」となりました。
経営はよく囲碁に例えられます。今置いた石をつないでつないで攻めなければ、飛び石を打ってしまうと、負けてしまう。
現業と関連がある市場や製品分野に活路を見出さないと新規事業は成り立たない。相乗効果を発揮できないと、進出した先の市場にでんと構えている百戦錬磨の敵に太刀打ちできない。
楽して儲けられるほど商売は甘くありません。企画、調達、製造、販売、物流・・・。
商品・サービスがエンドユーザに届くまで、一人ひとりの事業者が付加価値を生み出し、それが連鎖します。これがバリューチェーンです。付加価値を生めない事業者は市場から排除されます。
自分、自社は、バリューチェーンのどこに位置し、存在価値を出すか?どこで汗をかくのか、どこで知恵を絞るのか?
そのことをしっかりアピールして市場に認められる。仕事とは、そんなものだと思います。
経営相談室 スタッフコンサルタント 森が担当しました。
(2016年4月20日公開)
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