先日、社歴の長い製造業の経営者から、「経営環境が厳しく、ずっと赤字が続いている。どうすればよいか?」というご相談がありました。
最近、創業から数十年経過した企業の経営者が、同じような状況で苦しんでいるケースがよくあります。
自信を持って強みを説明できますか?
まず資金に関する問題があります。
赤字のため、昨今のコロナの特別融資を活用したり、経営者が自分のお金を会社に貸し付けたりするケースがよく見られます。しかし、赤字解消の目途が具体的に立っていない場合が多く、こうした借入や経営者の資金は時間と共に失われていき、最終的には融資をしてくれる金融機関もなければ、経営者の資金もなくなっている、という状況になりかねません。
それでは経営者として真っ先に何をするべきか、というと、手元資金のあるうちに赤字という出血を止めることです。
構造的な赤字に陥っている場合、即効性のあるリストラで社員を減らすという厳しい対応をせざるを得ない場合も出てきます。
社歴の長い会社が赤字体質からなかなか抜け出せない最大の理由は、新規商品・サービスの開発や、新規取引先の開拓など新たな取り組みをおろそかにし、時流に合わなくなっている従来のビジネスモデルを継続しているためです。
新たな取り組みのヒントを見つけるには、まず自社の強みをしっかりと認識し、それを軸に事業戦略を立てることです。
経営相談室では、スタッフコンサルタントが皆様の会社の強みを見つけ、事業戦略を立てるお手伝いをしておりますので、お気軽にご相談頂ければ幸甚です。
経営相談室 スタッフコンサルタント 泉 が担当しました。
泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
→ 泉 仁史(いずみ ひとし)のプロフィール
(2022年8月31日公開)
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