最近、ビジネスコンテストや補助金の申請書などに、フレームワークがびっしりつまった事業計画をよく見かけるようになりました。
またその中には、生成AIで作成したと思われる資料も増えています。

シンプルに考えて行動を起こしましょう
Genspark、Claude、NotebookLMなどを使えば凝った資料も短時間で作成できますし読みやすくはなっているものの、ふと不安になることがあります。
自分も生成AIを使って資料を作る際に「文章やイラストが増えた分、本当に伝えたいことがブレたり、“次に行うべき行動”が見えにくくなってしまったりしていないか?」といった懸念です。
AI時代だからこそ、「情報過多でピントがズレる」という共通の悩みが生まれています。こうした状況では、思考の原則「オッカムの剃刀(Occam's razor」」が役に立ちそうです。そこで、今回は、この「オッカムの剃刀」の思考方法をまとめました。
「オッカムの剃刀」とは、簡単に言えば「ある事象を説明するのに、必要以上に多くの仮定(条件)を設けるべきではない」という原則です。哲学用語なのですが、最近見かけるようになったのは、ディープラーニングの学習やビジネスの現場など、「仮説を立てて検証を行うようなシーン」において、効率化を求められることが背景にあります。
これをマーケティングのターゲットの絞り込みに応用すると、次のようなアプローチになります。
例えば、グルテンフリースイーツのマーケティング施策を考えるときに、AIにターゲットを提案してもらうと「大阪市内在住、メインターゲットは約32歳、趣味はヨガ、SDGsに関心があり、健康的な食事を心がけ、グルテンフリーの食品を選ぶようにしている、、、」と、詳細な文章と実在しそうなペルソナ設定まで画像付きで出てきます。
こうした詳細なターゲットはイメージを広げるためには大切ですが、自分でマーケティング活動をしていくには、この中から顧客の具体的な行動にフォーカスする必要があります。趣味趣向を一旦脇に置いて、顧客の行動を考えると以下のようになります。
「グルテンフリーの生活を心掛け、直近3ヶ月以内にInstagramで『#小麦アレルギー』や『#グルテンフリースイーツ』のハッシュタグをつけて、お菓子の写真を投稿した人」
ここまで考えればInstagram「#大阪 #グルテンフリー」などのハッシュタグを抽出して、市場の規模感を物理的な数字(分母)として出すことや、投稿者(アクティブユーザー)に向けて、プレゼント企画を仕掛けるといった、“次に行うべき行動”が見えてきます。
AIの作ってくれた価値観やライフスタイルまで盛り込んだ複雑なペルソナのままだと、「どうやってその人にアクセスするの?」という段階で思考が止まります。
特に生成AIを活用しながら作成した事業計画は、情報量も多くなって行動に移せる内容が見えなくなりがちです。情報量が多い時には、「オッカムの剃刀」のような絞り込みの思考パターンも必要ですね。
というわけで
今回のブログは、「オッカムの剃刀」で削ぎ落とし短くまとめました。
経営相談室 スタッフコンサルタント 大西が担当しました。
▼大西 森(おおにし しげる)へのご相談(面談)
(2026年6月24日公開)
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