第577回 経営が厳しい時にするべきこと|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)

経営が厳しい時にするべきこと

  • 経営が厳しい中小・零細事業者の増加
  • リーマンショック時のある中小企業の事例
  • 実態に見合った事業計画の作成が大切

経営が厳しい中小・零細事業者の増加

昨今の物価・賃金・金利上昇や円安によるコストアップ、さらには物価上昇による消費者の買い控えや、売上維持のための価格据え置きなどにより、収益が悪化し、経営が厳しくなっている中小・零細事業者が増えているように感じます。

まずは数字で現状把握しましょう!

まずは数字で現状把握しましょう!

先日、相談にお越しになった小売業の場合、まだ過去の利益の蓄積があるため、財務的に緊急事態という訳ではありませんでしたが、最近の赤字基調を考えると、早急に手を打つ必要がありました。

リーマンショック時のある中小企業の事例

20年近く前に発生したリーマンショックの際、中小・零細事業者の資金繰りが悪化し、倒産が増えました。中小企業の中には、金融支援で借りられるだけ融資を受けたのはいいものの、資金が尽きるまでに売上が回復することなく、給料が支払えなくなると従業員は辞めていき、結局会社に残ったのは、社長と社長の息子、そして借金だけだった、ということがありました。そして、相談にお越しになったときには、借金の返済猶予を繰り返す以外に、手は残されていませんでした。

実態に見合った事業計画の作成が大切

冒頭の小売業の経営者には、まず、実態に見合った事業計画を作成し、数字で正確に現状把握した上で、打ち手を考えていく必要があると伝えました。そして、売上見込みを固めに設定した上で、継続的な赤字や資金不足に陥る可能性があるのであれば、早めに金融機関に相談すると共に、赤字解消のためのコストカット、場合によっては店舗閉鎖や人件費削減もせざるを得なくなるかもしれない、とアドバイスをしました。

いずれにせよ、経営者・従業員には痛みが伴うかもしれませんが、手遅れで身動きが取れなくなる前に、赤字を止め、資金繰りを安定させることが大切なのです。

経営相談室 スタッフコンサルタント 泉が担当しました。

▼泉 仁史(いずみ ひとし)へのご相談(面談)

(2026年3月25日公開)

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