大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
先日、ニュース番組で働き方のトレンド用語が紹介されていました。

「ガスライティング」を聞いたことがありますか?
こちらが紹介されていた一部です。
・ガスライティング
・ホワイトハラスメント
・Y2K
・パープル企業
・デスマーチ
よく耳にする用語もあれば、初めて耳にしたという用語もあると思います。
今回は、この中から「ガスライティング」についてみていきたいと思います。
ガスライティング(Gaslighting)とは、嘘や事実の歪曲、嫌がらせを執拗に繰り返し、被害者に「自分の判断が間違っているのではないか」「自分の記憶がおかしいのではないか」と錯覚させ、自尊心を奪って支配する心理的虐待の一種です。
1944年のアメリカ映画『ガス燈(Gaslight)』で、夫が妻の財産を狙い、家の中のガス灯をわざと暗くしておきながら、妻が「暗くなった」と言うと「君の気のせいだ」と否定し続け、妻を精神的に追い詰めたストーリーが語源となっています。
職場のパワハラのように「大声で怒鳴る」「無理な難題を押し付ける」といった分かりやすい形ではなく、「じわじわと相手の正気を削る」のが特徴です。
これだけ聞くと、そんな人がいるのかと疑問を持つ方もおられると思いますが、具体的な事例を見ていくと、心当りがあるかもしれません。
職場におけるガスライティングは、周囲(特に経営陣や人事)に気づかれにくい形で行われます。
●言った、言わないの水掛け論に持ち込む
「そんな指示は出していない」「前の会議でそう言ったはずだ」と、事実とは違うことをさも事実のように突きつけ、相手の記憶を疑わせる。
●情報の遮断や間違った情報を与える
必要な連絡を与えないことや間違った情報を与えることでミスを誘発して、「なぜ確認しなかったんだ?」「君のコミュニケーション能力に問題がある」と責めるなどで、自己肯定感を低下させる。
●能力の過小評価とすり替え
ミスを過剰に大きく取り上げ、「君はいつもこうだ」「普通はこんなミスはしない」と人格を否定し、被害者に「自分が無能だから悪いんだ」と思い込ませる。
加害者は、経営陣の前では「面倒見の良い上司」や「仕事ができるエース社員」を演じているケースがあります。そのため、被害者が勇気を出して訴えても、取り合ってもらえないこともあるようです。
ガスライティングへの対策としては、以下が効果的です。
1)メールや議事録など「ログ(記録)」を残す社内ルールの徹底
2)匿名アンケートや産業医などの外部や第三者窓口の設置
3)離職理由の徹底的な深掘り
離職率が高いものの、原因が掴めないときは、ガスライティングを疑うことが必要かもしれません。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。
▼岡島 卓也(おかじま たくや)へのご相談(面談)
(2026年7月22日公開)
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