第583回 ドンブリ勘定からの脱却|経営相談室のなかのひと|大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

ドンブリ勘定からの脱却

  • 財務悪化している事業者の状況
  • ドンブリ勘定の問題点
  • 資金繰り表が大切

財務悪化している事業者の状況

財務状況の悪化している中小企業経営者から話を伺っていると、大雑把な財務管理、いわゆるドンブリ勘定をしていることが多いのが実情です。

資金繰り表が最も大切です!

資金繰り表が最も大切です!

どうしてドンブリ勘定になっているかというと、経営者の勘と度胸による財務管理で今までなんとかなってきた、ということだと思います。事業環境が良好で、十分な収益が出ていればドンブリ勘定でもなんとかなるかもしれませんが、事業環境が悪化した途端、資金繰りに窮するようになってしまいます。

ドンブリ勘定の問題点

資金繰りが窮すると、今までやってきたドンブリ勘定の問題点が一気に表面化します。一つ目は、そもそも資金繰りや損益を改善しようにも、管理されていないため、一体、いくら資金が足りないのか、またどこに問題があるのかわからないということです。二つ目は、ドンブリ勘定で、従業員に高い給料を払ったり、必要以上に贅沢な事務所(家賃が高い)を借りていたりすることも多いため、待遇を悪い方向に変更すると社員からの反発が大きくなることです。また、経営者自身も、高い役員報酬を取り、それを前提にローンを組んでおり、簡単に役員報酬を減らすことができない、というようなこともよくあります。

資金繰り表が大切

ドンブリ勘定をしていると、どうしても経営が甘くなりがちです。一生懸命仕事をして、事業を拡大、ドンドン収益を増やし、それに伴って社員の給料も高くし、待遇も良くする、というのは素晴らしい成長スト―リーですし、経営者のめざすところだと思います。しかし、環境変化の激しい現代、突然、事業環境が悪化することは、今や普通になりつつあります。大企業に比べると財務体力に乏しい中小企業は、事業環境が悪化した場合に常に備えておく必要があります。そして、事業継続にとって最も重要なことは、資金繰りの確保です。
もし、ドンブリ勘定で資金繰りをしているのであれば、まずは資金繰り表を作ることから始め、安定した経営をめざしていただきたいと思います。

経営相談室 スタッフコンサルタント 泉が担当しました。

▼泉 仁史(いずみ ひとし)へのご相談(面談)

(2026年5月27日公開)

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