大阪産業創造館 経営相談室の岡島です。
前回は「現状維持のリスク」と「新規事業に挑むタイミング」についてお伝えしました。
今回は、「失敗から生まれた成功」について、具体的な事例を交えてお話しします。

「失敗」から学ぶことがあります
新規事業を始めると、高確率で最初の「壁(=想定通りの反応が得られないこと)」にぶつかります。しかし、これを「事業の失敗(終わり)」と捉えるか、「貴重な市場データの獲得(始まり)」と捉えるかで、その後の運命は大きく分かれます。
ビジネスの世界では、最初のアイデアでの失敗を糧に、軌道修正して成功を収めたサービスが存在します。誰もが知る世界的サービスも、実は「失敗」から生まれています。
事例1:世界的大ヒット写真共有SNS
当初は「位置情報の共有を中心とした、多機能アプリ」としてリリースされました。しかし、ユーザーが定着せず、失敗に終わりました。
ユーザーの行動を分析したところ、多機能ゆえの分かりづらさである事が判り、特によく使われていた写真の撮影・編集・共有機能に特化したサービスとして、リリースしました。これこそが、のちに世界中で大爆発することになる「Instagram(インスタグラム)」です。
事例2:誰もが使っている付箋の開発秘話
ある科学・電気素材メーカーが、当初、研究していたのは、強力な接着剤の開発でした。
しかし、出来上がったのは「よくつくけれど、簡単に剥がれてしまう接着剤」でした。強力な接着剤としては、完全なる「失敗」でした。その失敗作を、「本のしおり」として利用できないかと考えた商品が付箋の原型となりました。
他にも、ある大手食品会社では、「失敗展」として、失敗をイラスト化して、展示会を開催した事例もあります。
挑戦をポジティブに捉え、失敗を共有して次の成功への学びに変える企業風土の醸成を目的としています。
エジソンの有名な言葉に「私は失敗したことがない。上手くいかない方法を1万通り見つけただけだ」というものがあります。「失敗」という言葉を「検証結果」に置き換えることが重要です。新規事業における失敗とは、「この方法では顧客は買わない」という正解に一歩近づくための貴重なノウハウになります
経営相談室では、新規事業のアイデア整理から資金計画まで、幅広いご相談に対応しています。「何から手をつければいいか分からない」という方も、まずはお気軽にご利用ください。
経営相談室 スタッフコンサルタント 岡島が担当しました。
▼岡島 卓也(おかじま たくや)へのご相談(面談)
(2026年6月10日公開)
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