社会人1年目の時に同期に誘われて花火大会へ行って以来、現地に足を運ぶことはなくなりましたが、交通機関に影響が出るので、天神祭りや大きな花火大会がいつあるのか今でも気になります。

「持続可能なビジネスモデル」を考えましょう
そこで知ったのですが、第38回なにわ淀川花火大会は、今年も秋口の「10月17日(土)」に開催されるなど、花火といえば夏という固定観念が変わってきた印象があります。警備上の課題もありますが、コロナ禍での中止で花火職人が大きな影響を受けたことなど、全国的にも花火はもはや「夏だけのもの」ではなくなりつつあります。
華やかなイメージがある花火大会ですが、ビジネスの視点で冷静に紐解くと、従来のモデルには大きなリスクが潜んでいました。
・天候や猛暑による「季節限定リスク」
・警備強化をはじめとする「安全対策費の高騰」
・地元の企業寄付など「協賛金に頼る収益構造」
花火は、夏の風物詩で華やかなイメージのある「地元の祭り」でありながら、猛暑や大雨などの天候不良、警備上の問題、コロナ禍などで様々な要因が重なった結果ここ数年で、大きく様変わりしました。こうした構造から運営の限界を迎えた有名な花火大会が相次いで中止・廃止に追い込まれたのは避けられない事実です。
だからこそ「持続可能なビジネスモデル」への変革が急がれています。
開催時期の変更(秋・冬開催)は、猛暑対策や混雑緩和だけでなく、観客の満足度を高めるオペレーション改革でもあります。さらに演出面では、プログラミングによる音楽同期やドローンショーなどの最新技術を導入することが増えています。収益面でも、特設サイトでの有料観覧席の販売やクラウドファンディングを活用した資金調達など、自走できる収益基盤づくりが進んでいます。
私自身、最初は「冬の花火に誰が行くのだろう?」と思っていましたが、空気が澄んでおり、他の演出と相まって、以前よりも花火を楽しめると好評のようです。
「花火大会」が変わりつつあるのは、単なるブームではなく、時代の変化に合わせた変革です。夏から通年への事業の通年化(新規市場の開拓)、伝統の職人技術にドローンなどの新技術の組み合わせ(DX技術による付加価値の向上)、協賛金事業からの脱却(収益モデルの変革)などが読み解けます。
変革が進む花火大会ですが、今も多くの人を引き付けるのは、「伝統技術」だからではなく、「夜空を見上げて時間を共有する」という本質的な価値を守り続けているからです。
変化が激しい時代だからこそ、自社が長年培ってきたサービスや商品の「本質的な強み」はそのままに、新しい技術や顧客の需要に合わせて事業内容を再定義していくことも持続可能なビジネスには求められます。
「古いから」と諦めるのではなく、新しい時代に沿った工夫を重ねることこそが、いつの時代も顧客の心を打ち上げ続ける(魅了し続ける)ポイントなのかもしれません。
経営相談室 スタッフコンサルタント 大西が担当しました。
▼大西 森(おおにし しげる)へのご相談(面談)
(2026年8月5日公開)
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