ネットショップ開店の相談を受けました。自分が趣味としてきた手芸の製品を広く使ってもらいたいが、店舗による販売は賃料が必要、接客に時間がとられ商品の制作ができなくなる、などの理由からネット販売をお考えになったとのことでした。
確かにネットショップは初期投資も少額ですので簡単に始めることができます。そしてすぐに売り上げに結びつき儲けになると思われがちですが幻想です。
ネットショップは商品を知ってもらうツール(道具)の一つにすぎません。
「ショップを開店したらお客が付く」、なんてことは決してありません。口コミで広げたり、SNSとの組み合わせやSEO対策(インターネットでの検索結果を上位にするよう工夫すること)などのほか、リピーターを逃さない工夫や努力があって千客万来のネットショップができるのです。
いい商品だから必ず売れるとは限りません。その商品を持ちたい、使いたい、食べたいから買いたいと思わせる工夫が必要なのです。
ではどうしたらネットショップをうまく運営できるようにすることができるのでしょうか。
それにはネットショップに限らずどのような事業でもしっかりとした計画を立てて事業を始めること大切です。
もちろん事業を進めていくうえではPDCA(Plan-Do―Check―Action)サイクルが大切なことで、そのスタートである経営計画は必ず必要とされるものです。創業者がどのような思い入れで事業を選択し、どのような人・企業をターゲットにするか、競合する製品やサービスがあるかないか、あった場合はどこが違うか・強みか、などを整理し、数年先までの売上・損益、資金繰りを数字化することです。
それを達成するにはどのようなショップを作ったらよいかを初めて検討することになります。
経営相談室では皆様に自由に使っていただきたく事業計画書のフォーマットを公開しています。借り入れをするためとなっていますが、事業進捗状況のチェックなど一般的にも使えます。
また、できた事業計画書を見てもらいたい、ネットショップの運営について相談したいときは面談による経営相談をお勧めします。
→ 経営相談室 各分野の専門家がスピーディーにお答えする メール相談&面談
経営相談室 スタッフコンサルタント 田口が担当しました。
▼田口 光春(タグチ ミツハル)のプロフィールはこちらからご覧いただけます。 https://www.sansokan.jp/akinai/spe_list.san?H_SPE_ID=1137
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