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学生時代からジムで身体を鍛えており、フィジークにも参加した経験があるので、スポーツジムで独立する予定です。これからも需要はあるのか、また、開業時の注意点についても教えてください。
健康志向でスポーツジムの需要は伸びているので安心して下さい。
スポーツジムには、総合ジムやサブスクリプション型のチェーン店など、さまざまなタイプがあります。総合ジムは、マシーントレーニングやエクササイズ、プールなどが利用できる大型施設が一般的で、リーズナブルな価格で多くの人に利用されています。また、買い物のついでに気軽に利用できるサブスクリプション型のチェーン店も増えています。
一方、個人でジムを開業する場合は、主にマシーンを中心としたジムになります。
これには、トレーナーが不在で自由にマシーンを利用する24時間利用できる無人のタイプと、トレーナーが利用者の目的に合わせて指導するパーソナルジムのタイプがあります。ここでは、今人気のパーソナルジムを開業する際のポイントをまとめました。
1.ターゲット顧客の明確化
どのような悩みを持つ人を指導にするかによって、導入する設備や器材が変わります。すなわち顧客像を明確にし、対象者が集まりやすい立地を選ぶことが成功のポイントです。
例えば、ダイエットを希望する顧客には、有酸素運動用のマシーンが必要です。フィジークやボディビルを目指す人には、各種筋肉強化用のマシーンが複数台必要になります。また、健康維持を目的とする人には、マシーンとダンベルを組み合わせた体幹トレーニングのプログラムが必要です。
2.労働集約型の運営
パーソナルジムの運営は労働集約型です。予約者に対して1対1で時間が拘束されます。例えば、1セッションを50分+着替え10分の60分として計算すると、営業時間内に予約がフルに入っても、売上の上限が決まることになります。また、毎日休憩なしでフルタイムの指導を続けるのは、現実的に体力が持ちませんし、安全面でもリスクがあるので、スタッフの採用が必要になります。
3.コスト管理
軌道に乗るまでの間は、ランニングコストを抑えることが重要です。
スタッフを雇用する場合、予約がない時間にも賃金が発生するため、初期段階では委託方式で対応することが望ましいです。
また、家賃を考慮し、地下や2階などの安価な物件を探す必要がありますが、物件によっては、機材が重いため受け入れてくれない場合があるので注意してください。
4.長期的な顧客維持
新規で入会したダイエット利用者は、目標達成や予定していた期間が経過するとほとんどの場合、退会してしまいます。その他の利用者でも、長期間パーソナル指導を受け続けるには、経済力が必要です。そのため、所得が高い地域での運営を考慮しないと、1年ほどで売上が伸びなくなる可能性があります。
5.コミュニケーション能力の重要性
健康維持を目的とする利用者でかつパーソナル指導での料金が払える人を固定するために必要なスキルは、コミュニケーション能力です。パーソナルジムの成功の秘訣は、顧客に合った会話であることを意識しておいてください。
(回答日:2024年8月30日)