今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
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居酒屋を経営しています。開業資金も少なかったので、現在商売しているお店を食器や什器が付いた形で権利を買い店舗は借りる形で開業したが売り上げが上がりません。
一般的に儲かっているお店は普通に考えると手放さないと思います。
開業後の相談で多いのは、知り合いから店舗を譲ってもらったとか、居抜きで冷蔵庫など厨房機材がすべてついているので権利金を払って開業したが売り上げが良くないとの相談です。まず居抜きを借りる問題点を説明します。通常店舗を借りた場合は、退店時はスケルトン返しですが当然お金がかかります。また、厨房機器や内外装をリースにしている場合は途中解約が難しいので残金の一括支払いになります。これが権利金の意味です。すなわち前任者は金銭的に苦しかった事になります。如何なる理由で撤退したかは意味がなく大半は不採算である事が多いと思います。そこで実際に店舗を借りた場合はどの様に対応すると良いかについて説明します。お客さんの立場で考えると、常連の場合は店舗名を気にすることなく習慣として入店して雰囲気 味の違いを感じると期待していた味(前の店の味 雰囲気)とイメージが違うのでマイナスの印象になりやすい傾向があります。また、以前のお店を利用していない人は、同じ場所で、同じ業態で営業していると新規性を感じる事が少なく通常のグランドオープンより集客が落ちてしまいます。よって引き継いで営業すると売り上げが以前より落ち込むのです。売り上げを上げるには、地域の人に以前の店とは違う店であると確実に認識してもらう為にすべき事が大きくは3つあります。
① 店名を完全に変える事と店頭の看板 イーゼルなどの雰囲気を変えて下さい。店頭看板はメニユーの写真を大きく拡大して掲出しましょう。
② 以前のお店とは違う自分のお店のオリジナルな代表メニユーを作りアピールしましょう。ボリューム感 話題性 特化性(ここでしか食べれない)職人性(プロの技)などの強みを強調して完成させて下さい。
③ 新規の開店と思い現在来てくれているお客様の住んでいる地域をリサーチしてもっとも多い町名にチラシを投下していきます。チラシは看板メニューの写真を大きく入れて、美味しそうと連想させる写真を選ぶ事です。チラシには新規のお客に来てもらうので大き目な地図を入れて置く事です。チラシは同じチラシを2週間おきに5回投下して下さい。3回目ぐらいから地域的に口コミが始まります。
※結論として居抜きの店舗の場合は、以前の店舗とは違う 看板メニューの訴求と新規顧客の開拓が通常の店舗で開業するより力を入れる必要があります。地域の人に新しい店である事を認識してもらう事からのスタートです。是非①〜③を実践してみて下さい