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地元産の商品を輸出する考えですが、どの国や地域に売れそうかわかりません。市場規模や価格情報を調べるにはどうしたらよいでしょうか?
日本からの輸出統計(国、金額、量)を調べましょう。
どこに輸出できそうか?どの国に売れそうか?ということは、輸出しようと考えている品物のカテゴリ―の貿易統計から予想することができます。文化、商習慣、流通、といったことではなく、市場全体の中で日本製物品がどのくらいの規模で受け入れられているかということを次のように調べます。
調べ方の順番としては、1)品物の関税分類番号HSコードを調べる、2)財務省の貿易統計から品別国別の統計データを調べる(単月、複数月、国別の金額や定量的データを入手できる)、3)貿易統計データはCSV様式でダウンロードできるので必要に応じて加工する、というように進めましょう。
1. 品物の関税分類番号HSコードを調べるには、WEB輸出統計品目表
https://www.kanzei.or.jp/statistical/expstatis/top/index/j や、
税関の輸出統計品目表
https://www.customs.go.jp/yusyutu/index.htm で調べます。HSコードは6桁が必要
になります。
2. 普通貿易統計サイトの品別国別表
https://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm?M=01&P=0 から調べます。
輸出か輸入か、期間(単月か、複数月か、年度か、暦年か)、品目を指定してHSコード
6桁、を入力して検索します。
3. 結果は国別に、金額(千円単位)、別の単位(数量、重量、容量など)、で表示されま
す。表示データはCSVでダウンロードできるので、単位当たり金額(1台当たり金額、
1kg当たり金額、1リットルあたり金額、など)を計算する場合やグラフ作図する場合に
便利です。
4. 表示されるデータは日本の全輸出申告内容に基づいているので、他者がどの国にいくらで
(1kgあたり金額はいくらなど)輸出しているかがわかります。これから輸出する事業者
には見積価格のヒントになるかもしれません。参考までに、輸出統計金額はFOB(輸出側の
船積渡し価格)です。