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経営の見える化は何から始めればいいですか?

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  • 経営の見える化は何から始めればいいですか?

    経営の見える化というキーワードをよく聞きます。自社でも取り組んでみたいのですが、まず何から始めればいいでしょうか。

    まずはどの程度見える化できているか現状把握から始めましょう


    経営の見える化ですが、見える化にも種類があります。
    1.志や思いの見える化
    2.お金の流れの見える化
    3.仕事内容の見える化
    4.品質状態の見える化
    大きくはこの4種類です。
     おそらく経営の見える化というと3と4をイメージされる方が多いのではないでしょうか。3と4を中心にお答えしますが、もちろん1と2が見える化できている状態でしたら3と4の見える化に取り組まれても問題ありません。しかし経営理念がなかったり、浸透できていない状態、すなわち1がない状態で3と4に取り組むと見える化は何の目的で実施するのかわからなくなります。その結果として、従業員からは協力が得られにくく、見える化が浸透しないことがよくありますので、ご注意ください。目に見える成果を出すためには、まずは目に見えない志や思いの見える化からです。
     3.仕事内容の見える化ですが、マニュアルが存在すれば、それが仕事内容の見える化でもあります。マニュアルがない、もしくはあるけど使っていない、形骸化しているという方は仕事内容を5W2Hで書いてみてください。誰が、何を、いつからいつまで、どこで、なぜ、どのように、いくつ・いくら、この7つのキーワードで整理するだけでも仕事内容が見えるようになり、業務内容の棚卸・整理の足掛かりとなります。
     4.品質状態の見える化ですが、これは変化を把握するためにもとにかく数字で表現することです。お客様にアンケートで満足度を5段階で質問することも見える化です。サービス業で店舗内の清掃品質を数字で表現することも可能です。たとえば商品がきちんと並べられていたらプラス◯点のような加点方式もありますし、ゴミがひとつ落ちていたらマイナス◯点という減点方式でもかまいません。これは絶対的な正解があるものではありませんので、それぞれの企業で自分たちの基準を作ることから始めてください。最初から使える基準はなかなか作れません。作ってみて実際と照らし合わせて基準を修正する。この作業の繰り返しで自社の見える化ができるようになります。

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