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省エネに取り組むにあたり、計測器による「見える化」が有効であると聞きました。具体的に何を「見える化」すれば良いのか、また簡便な測定方法について教えてください。
簡易計測器で省エネに役立つ情報を簡単に「見える化」できます。
省エネを推進する上で、対象となる電気や熱等の数値を「見える化」することは大切です。
「見える化」の具体的な対象としては、消費電力(電流)、温湿度、照度、CO2濃度などがあり、これらを測定するための簡易計測器が販売されています。長時間データを記録するデータロガー機能付きのタイプもあり、比較的安価で入手することができます。
保有している各設備の消費電力(電流)を測定することで、消費電力が大きく省エネ対策を優先的に検討すべき設備を明らかにできます。また、1週間など継続的に測定することで、不使用時の無駄な電力消費(エア漏れによるエアコンプレッサの稼働など)を発見することに役立ちます。
事務所等の温湿度を測定することで、空調の目標温度や設定温度と実温の差や場所によるばらつきを把握でき、空調温度の適正化(政府の推奨は冷房28℃、暖房20℃)や室内温度の均一化(空気を循環させるサーキュレータ導入など)などの対策に役立ちます。
照度計を用いて机上など作業場所の照度(照度基準はJIS Z 9110で規定。普通の視作業は500Lxなど)を確認できます。明るすぎる場合は、照明の間引きなどの省エネ対策を行うことができます。
CO2濃度を測定することで室内の空気清浄度を評価(ビル管理法における基準はCO2濃度1,000ppm以下)することができます。空気清浄度は通常、換気により調整しますが、換気が過剰な場合は外気導入の増加で空調機の負担が高まり消費電力は大きくなります。CO2濃度を測定し、CO2濃度が低く過剰な換気であることが判明した場合は、換気時間や回数を調整することで省エネ対策を行うことができます。